書評(という名の感想)

【書評】「生き方―人間として一番大切なこと」はまずはとりあえず読もうか

2018年6月19日

言わずとしれた京セラの稲盛さんの本

京セラとKDDIを創業してJALを再建した手腕は日本を代表する経営者のうちの一人で間違いないでしょう

発行部数は100万部を超えていて、海外でも翻訳されている名著です

 

そもそもタイトルからしてスゴいですよね

生き方

 

稲盛さんの本は考え方働き方とか大枠のものが多いです。

テーマとして壮大

逆に稲森さんレベルでないと書けないようなテーマです

人生経験がないとペラっペラの薄い本になりそうですよね

 

本屋さんでよく売れ筋に上がって、すぐに旬が過ぎるのが「〇〇のやり方」といったハウツー本

 

そういった本とは一線を画す、究極的な生き方の本

これはもう読むっきゃない!

どんな本?

本のカバーの裏側に書いてありました

私の成功に理由を求めるとすれば、

たったそれだけのことなのかもしれません。

つまり私には

才能は不足していたかもしれないが、

人間として正しいことを追求するという、

単純な、しかし力強い

指針があったということです。

世界的な企業を作り上げた稲盛さんがご自身のことを才能が不足していた!?

どれだけ謙虚なんですか!

王道を真っ直ぐ進むようなシンプルな生き方

実直な人間性が伝わってきます

 

そして20ページちょっとのプロローグの部分だけでも重厚感のある内容です

一日一日を「ど真剣」に生きなくてはならない、と私はよく社員にもいっていますが、一度きりの人生をムダにすることなく、「ど」がつくほど真摯に、真剣に生き抜いていく。

そのような愚直なまでの生き様を継続することは、平凡な人間をもやがては非凡な人物へと変貌させるのです。

変化球ではなく、直球勝負の生き方です

プロローグで既にこの本質的な内容

 

全編を通して、奇をてらわず楽に逃げない真っすぐな姿勢が書かれている名著です

 

僕の心に響いたのは

①可能性とはつまり「未来の能力」のこと

②困難があれば、成長させてくれる機会を与えてくれてありがとうと感謝

③心からの喜びを得られる対象は仕事の中にある

細かく見ていきます

①可能性とはつまり「未来の能力」のこと

新しいことを成し遂げられる人は、自分の可能性をまっすぐ信じることができる人です

可能性とはつまり「未来の能力」のこと

現在の能力で、できる、できないを判断してしまっては、新しいことや困難なことはいつまでたってもやり遂げられません

未来の能力!

この表現カッコイイですね!

 

自分は将来的にはできるんだと信じてチャレンジしていく姿勢

 

自分のできる範囲内で仕事をすると確かに安心です

もっと自分を成長させようとするなら自分の能力の外での仕事を受ける必要があります

勇気とやり切る気概が必要ですが

 

そうやって、限界に挑戦していくからこそ飛躍的な成長があります

真剣な姿勢だからこそ上の人も引っ張り上げてくれますし、チームメンバーや部下にもカッコイイ背中を見せられるんでしょう

 

未来の能力を信じて仕事をする

何かワクワクしますね!ヒリヒリもしますけどっ!

②困難があれば、成長させてくれる機会を与えてくれてありがとうと感謝

困難があれば、成長させてくれる機会を与えてくれてありがとうと感謝し、幸運に恵まれたなら、なおさらありがたい、もったいないと感謝する。

少なくともそう思えるような感謝の受け皿をいつも意識的に自分の心に用意しておくのです

普通にしていたら、なかなかこの気持は持てないんじゃないでしょうか

困難に感謝するって

困難に対する意味付けが違うんでしょう

 

困難な状況って基本的には追い詰められている状況ですよね

そんな状況でこそ、自分の成長を信じて、その機会が与えられていることに感謝する

 

相当意識しないと、なかなかできるものじゃありません

 

けれども、困難に心からの感謝の気持ちができるようになったら、無敵の成長ですね!!

自分の能力以上の仕事を取りに行って、当然困難にぶち当たって、それに感謝して立ち向かうことで自分自身が成長していく

あれ!?

マンガの主人公みたいでカッコイイ!

 

逆に、困難にぶつかったときに「何で自分がこんな目に合うんだ」といったネガティブな反応をしてしまうと、マンガの端役で終わってしまいそうです

 

心の持ちよう次第で自分の成長速度も変わりそうです

困難なときこそ、その状況に感謝すること

急にはできないので、常に感謝の受け皿を準備しておきます!

③心からの喜びを得られる対象は仕事の中にある

私は、人間がほんとうに心からの喜びを得られる対象というものは、仕事の中にこそあると思っています

そういうと、仕事一筋では味気ない、人生には趣味や娯楽も必要だという反論が返ってくるでしょう

しかし趣味や遊びの楽しさとは、仕事の充実があってこそ味わえるものなので、仕事を疎かにして趣味や遊びの世界に喜びを見いだしたとしても、一時的には楽しいかもしれませんが、決して心からわき上がるような喜びを味わうことはできないはずです

最近世の中の風潮として働き方がブラックとかが流行語かのように言われたりしますが、仕事って本来は楽しいもの

ブラックだと思って働きたくなければ働かなければいいだけ

需要と供給の話で、誰かがその仕事をやっているうちは、その仕事はいつまでもたってもなくならない

 

けれども、一度やると決めてトコトンやってみたら仕事って楽しいものだと思います

そこに充実感があるし、その充実感があるからプライベートや余暇も楽しめるはず

学生の頃の夏休みと同じで、前半は楽しいですが後半は結構だれますよね

プライベートを楽しむためにも仕事は大切

 

それに、仕事で狙って成果が出たら楽しいですし、仲間と掲げた目標に向かってチャレンジするのって楽しいですし、困難を乗り越えて自分を成長させるのって楽しいですし

やっぱり仕事って楽しい!

これって、ワーカホリックなんでしょうか?

まとめ:とりあえず読んでみよう

これは人生の教科書として中高生ぐらいに読んでおいたほうがいいんじゃないかというぐらい大切な本

世の中の風潮として、楽して儲けようっていうのがありますが、それの対極にあるような内容

 

ビジネス本というよりも生き方の哲学書といった内容で人生のバイブルですね

しかもお値段税込み1,836円!安すぎでしょ!

この内容であれば、100万円でも買う人は買うでしょうし、稲森さんの人生哲学が詰まっています

 

何はともあれ読んで欲しい一冊です!!

 

以上、書評でしたっ

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