プロカメラマンはシャッターボタンの半押しではピントを合わせない




ピントを合わせる方法についてです。

一眼レフやコンパクトカメラで撮影する場合、まずはシャッターボタンを半押ししてピントを合わせます。そして、そこから押し込んでシャッターを切ります。

普通はこの手順が当たり前ですが、プロカメラマンは半押しでピントを合わせません。カメラの設定を変更して別の方法で合わせられるようにしています。

今回はピントを別の方法で合わせることで驚くほど快適になる小技を紹介します。

AEロックボタンでピントが合うように設定

ピントを合わせるAF(オートフォーカス)機能を別のボタンに割り当てます。
割り当てるボタンはAEロックボタン
今回はCanonの一眼レフでの設定です。他社メーカーにも同様の機能があると思うので取り扱い説明書を参考にしながら設定してみてください。

豆知識
AF(Auto Focus):カメラがピントを被写体に自動的に合わせる機能。
AE(Auto Exposure):カメラが自動で露出を決定する機能。

AEロックボタンは写真を始めたての人はあまり使ったことがないかもしれませんが、下図のようにカメラの背面にあります。

シャッターボタン

AEロックボタン

今回はシャッターボタンとAEロックボタンに割り振られている機能を変更するように設定します。

初期設定では下記のように割り振られています。

  • シャッターボタン➡AF
  • AEロックボタン➡AEロック

標準の設定

そのため、シャッターボタンを半押しすると、AFが機能してピントが合います。

今回は下記のようにボタンの割当を変更します。

  • シャッターボタン➡AEロック
  • AEロックボタン➡AF

変更後の設定

このAEロックボタンを押すとピントが合うようになる

半押しでピントを合わせるデメリット

どうしてわざわざこのように設定を変更しているのでしょうか?

私は変更後の設定に慣れてしまってますが、振り返ってみると半押しでピントを合わせる設定にはいくつかデメリットがあります。

撮影のテンポが悪くなる

撮影のテンポが悪くなるのが一番のデメリットです。99%はこれが理由です。

特にスタジオで撮影する場合、シャッターを切るごとにピントを毎回合わせる必要はありません。

ライティングを組んだ時点で被写体の位置は決まっています。被写体の位置に応じてライティングを組むので。
モデル撮影の場合はモデルが立つ位置には目印がつけてありますし、フード撮影の場合はお皿を置く位置は決まっています。

そして、被写体の位置に対してカメラを構えると、カメラと被写体の距離が決まります。
距離によってピントの位置が決まるので、この時点で一度ピントを合わせておけば大丈夫。
被写体かカメラが大きく動かない限りはピントがあった状態を保っておけます。

そのため、被写体の位置が決まっていればピントを一度合わせるとシャッターを切るたびにピントを合わせる必要はありません。
むしろ、シャッターボタンを押すたびにAFが働いてレンズが動いてしまうとピントを合わせる時間が必要な分だけタイムラグが発生してしまいます。そのため撮影のテンポが悪くなってしまいます。

それに加えて、ファインダーの中でピントが合ったときに表示される赤い枠が毎回出るのも気になってしまいます。そこに意識がいくぐらいであれば、被写体の他の要素に少しでも集中できたほうがいいです。

今回紹介した設定のほうが断然テンポがよくなります。

レンズやカメラの内部が摩耗する

Canonの場合はAF機構はレンズ側にあります。AFを働かせると、内部の機械が動いてピントが合います。

ピントが合っているにもかかわらず毎回ピントを合わせると、不要にレンズ内の機構を動かすことになります。その分、機械が摩耗してレンズが劣化します。

AFを使いすぎてレンズが壊れたという話はあまり聞きませんが、カメラ機材は大事に使えば長持ちします。

AEロックボタンでピントを合わせるようにするデメリット

今回のボタンの割り振りの変更の結果、AEロックボタンでピントを合わせられるようにした場合のデメリットは特にないです。

あえてあげるとするならば、実体験として困ることが1つだけあります。
それは、自分のカメラを他の人が使った場合にその人が混乱することぐらいかと。

普通のカメラだと半押しでピントが合いますが、私の設定変更したカメラはシャッターボタンを半押ししてもピントが合わないようになっています。AEロックボタンでAFが機能するようになっているので。
写真を撮ってもらう必要があるときは写真一枚撮るにも操作方法を説明する必要があるのが手間といえば手間です。

まとめ

今回は半押しではなくAEロックボタンでピントを合わせる方法を紹介しました。

慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れると半押しでピントを合わせるよりも断然使い勝手がよくなります。

私もカメラマンアシスタントになって師匠にはじめてついた時は、「わざわざ面倒な設定をしてるなぁ」と思いました。
しかし、今ではこの設定から標準の半押しでピントを合わせる設定には戻せないほど快適です。

まだやったことがない人はぜひ一度試してみてください。

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