成功したいと思っている人は多いと思いますが、実際に成功していく人もいれば、そうでない人もいます。
両者の大きな違いって何なんでしょうか?
エリック・トーマス(Eric Thomas)のスピーチに大きなヒントがあったので紹介しますね。
確かに、成功している人たちが共通して持っているものが語られています。
エリック・トーマス
アメリカでHip Hop Preacher(ヒップホップ系の伝道者)として有名で、モチベーションアップを促す自己啓発的なスピーチを行っている方です。
高校中退後にデトロイトでホームレスを2年間していましたが、人との出会いで学校に戻り、ミシガン州立大学で博士号を取得しました。
数々の壁を乗り越え、今ではHip Hop Preacherとして人々に勇気と希望を与えています。
成功するために必要なことをスピーチしている動画は次のものです。
ちなみに動画の全文は次になります。
ある若い男がいた。
彼はお金を稼ぎたかったので、とある師匠の元を訪ねた。
その男は師匠に「あなたと同じレベルになりたい」と言った。
師匠は言った「もし私と同じレベルになりたいのなら明日の朝ビーチに来なさい」若い男は朝4時にビーチに着いた。
やる気も十分、スーツもきまってる。
しかし水着を着て来るべきだった。師匠である老人は男の手を掴み言った。
「君の成功したい気持ちはどのくらいなんだ?」
「本気で成功したい」
「では海のほうへ来なさい」
そして彼は海に入って行き、水は腰の高さまで来た。
男は思った。この老人はクレイジーなのか?俺はお金を稼ぎたいんだ。泳ぎ方を学びに来たわけでもなく、ライフガードになりたいわけでもない。
そして老人は言った「もっと奥へ来なさい」
男は言われるがまま奥へ行った。そして水面は肩のあたりまで来た。
やはりこの老人はクレイジーだ。
お金は稼ぐがクレイジーなんだ。老人は言った。「もっと奥へ来なさい」
もっと奥へ行くと水面はもう口のあたりまで来ていた。
もう戻ろう。この老人は狂ってる。男が戻ろうとすると老人は言った。「成功したいんじゃなかったのか?」
「成功したいさ!」
「ならもっと奥に来い」
そして男が奥へ進むと老人は男の頭を掴み海に押さえつけた
男は水を掻き、老人を蹴り、必死に抵抗しもがいた。だが老人は押さえ続けた
男が気絶する寸前で、老人は男の頭を抱え上げた。「今お前は何をしたかった?」
「息をしたかった!」
「今お前が息をしたいと思ったのと同じくら強く成功したい思えたとき、初めて成功するんだ」
喘息の発作が起きるとどうなるか知っていますか?
喘息の発作が起きると呼吸が浅くなり息が苦しくなる
そのとき、君は息をすること以外なにも考えられなくなる。バスケットボールの試合も気にならないし、見ていたテレビも気にならない。
友だちとの電話も気にならないし、パーティー中でも考えることはただひとつ。
ただ息をしたいと思うことそれだけだ。もしそのレベルまでいけたのなら、
息をしたいと思うのと同じくらい強く成功したいと思えたらそこで初めて成功できる。そして僕が君たちに一番伝えたいことを言うよ。
君たちは「勝ちたい」と言うけれど実際そこまで強く勝ちたいとは思ってない。
ただ何となくそんな風な人になってみたいだけだ。君たちは勝つことより遊ぶことのほうが好きだし、カッコつける余裕もないほど強くは思っていない。
そして本気で勝ちたいと思うのならば、睡眠を喜んで犠牲にすることもいとわない断固たる決意が必要なんだ君たちは勝つことより寝ることのほうが好きだよ。
僕が君たちに伝えたい2つ目のこと。睡眠に甘えるな。君たちは勝つために寝なければいけない。
そのため時には、1日2,3時間しか寝れないこともある。
そして本気で勝ちたいと思うのなら、いつか3日眠らずに努力する必要だってあるかもしれない。なぜならその時、君は勝つために睡眠を必要としていないはずだからだ。
君たちはこれを継続し続けなければいけない。
君たちは毎日強く勝利を望む必要がある。
勝つことを優先するあまり食事をも忘れるほどに。ビヨンセはこう言っていた
「映画の撮影中、セットの中で撮影に没頭して食事も取らないまま気付いたら3日が経っていた」と。
彼女は何よりも成功することを優先したいたからだ。忘れもしない。50セントというラッパーの映画の撮影中の話。
私は彼について調べていた。50セントは言っていた。自分の撮影のとき以外はCDを作っていたと。
そしてスタッフは聞いた。「あなたはいつ寝ているんだ?」
50セントは言った。「睡眠?睡眠はすべてを諦めた奴がするもんだろ?」
「僕は寝ないよ。僕は今、自分の夢を実現するチャンスの目の前にいるんだ」諦めるために泣くな。
君たちはもう辛い練習を乗り越えてきてたくさん傷ついてきてるんだ。
ご褒美をもらえるまで進んでみろよ。
成功するまで決して諦めるな。君たちにこれを伝えたくて僕は今日ここにいる。
ご褒美や報酬をもらえたなら、どんなに喜んでもいいよ。
ジャンプしてもいい、宙返りしてもいい。
お金を貰ったら喜んでもいい。だけどよく聞け。それでは君たちは一生成功しないよ。
こっちがダイム(10セント硬貨のこと。報酬)を与えないと、何もできないようではね。自分で胸を張ってこう言えるようになるんだ。
「ご褒美もお金もいらない。俺は来たくてここまで来たんだ」と。
人気のあるスピーチなので、色んな人が編集した多くのバリエーションがあります。
内容はほぼ同じですが、次の動画はトランスフォーマーのBGMを使っていてグッときます。
息をしたいと思うのと同じくらい強く成功したいと思えているか?
あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。
朝遅くまで寝ていたり、友だちと遊んでいたり、ゲームをしていたり。
そういった状態だと、成功する気配はないですよね。
溺れているときに心の底から欲しているのは、「息をしたい」というたった一つのこと。
それと同じで、成功したいと思うのなら、脇目も振らずに夢に向かって集中できているかどうかです。
ソフトバンクの孫正義さんは、アメリカ留学中は両目でゴハンを見たことがなかったそうです。
ひたすら本を読んで勉強していたので、本から目をそらさずに視界の片隅にゴハンが見えていた状態。
どの程度成功したいかにもよりますが、本気で成功したいということは、そういったことなんだと思います。
寝ている場合じゃない
何としても成し遂げたい大きな夢があるなら、夢の実現のためのパフォーマンスが最大化するように全てのリソースを配分することになります。
1日は24時間と決まっているので、何かをするということは何かをしないということ。
ただし注意したいのは、夢の実現のために睡眠時間を削って時間を確保しようとすること。
堀江貴文さんも、「睡眠時間を削るとボーッとしている時間が増えるだけで、何もいいことはない」と仰っていて6時間は睡眠時間を取っているそうです。
本気で夢を追っているときは寝ていること自体が勿体なく感じるかもしれませんが、夢を実現させるためにも寝ることが大切。
睡眠時間を削ってパフォーマンスが落ちてしまったら夢の実現が遠のいちゃいますもんね。
本当に集中しているときは、寝るのももったいないといったことになると思います。
寝ている場合じゃないけれども、パフォーマンスを上げるために寝る。
睡眠時間を削るのは最終手段。
目の前のチャンスを掴む
夢を実現するチャンスが目の前にぶら下がっているときに、そのチャンスを掴みに行くのか、よそ見をしてチャンスを棒に振るのか。
もちろんチャンスを掴みに行くと思いますが、それには勇気が必要なこともあります。
本田圭佑選手がミランの10番を取ったときの本田選手のコメントは、
ACミランの10番を着けるチャンスが目の前にあって、違う番号を選びますか?僕は目の前にそのチャンスがあって、喜んで10番を要求しました。選ぶ時にプレッシャーのことなんて何も考えなかった。それは後からくる重圧でしょうし、これからのことです。選んだことを後悔することはない。
▼1分02秒あたりから該当の部分です。
目の前にチャンスがあって、本当に望んでいたら、mustよりも圧倒的にwantが強くなります。
やりたいんだからやる!
純粋な気持ちが夢の実現への推進力になります。
まとめ
「成功したいのであれば、息をしたいと思ったのと同じくら強く成功したい思えたとき、初めて成功する」
これが成功する人たちの心のありようなんだと思います。
何が何でも達成する、火事場の馬鹿力。
余計なことは全く考えていなくて、ただ一つのことにだけ集中している状態。
それぐらい本気になったときに成功するんだと思います。