入社してから暫くすると役職も上がって部下を持つようになることになります。
一昔前のマネージメントだと命令のような指示である程仕事が回っていましたが、今だと信頼関係のないまま同じようなことをすると、部下も満足に動かなかったり最悪な場合は会社を辞めてしまいかねません。
部下への指示の出し方もだいぶ変わってきたわけですが、言い方にちょっとしたコツがあります。
そのコツというのは「奈良の鹿」
なんのこっちゃですね。
今回は、部下への仕事の指示のコツとして「奈良の鹿」を紹介します。
指示の言い方のコツは「奈良の鹿」
覚えやすいように漢字で「奈良の鹿」と書いてますが、ひらがなにすると「ならのしか」
言い方のコツは「なら」と「しか」を使うことです。
キミ「なら」できる
少しハードルが高い仕事だと、部下は尻込みしてしまうかもしれません。
自信がない状態で仕事に取り組んでも、なかなか満足のいく成果は出ないですよね。
そんなときに有効なのが「なら」
「キミならできる!」と言って背中を押されると、部下としても期待に応えたいと思うもの。
頭ごなしに命令されるよりも、「キミならできる!」と言われたほうが前向きに仕事に取り組めますよね。
キミに「しか」任せられない
何でもかんでも細かいところまで指示を出すようなマイクロマネジメントだと、部下も主体性がなくなってしまい自発的な行動をしなくなります。
上司が部下にマイクロマネジメントをする背景には「部下を信頼していない」ことが挙げられます。
イチイチ干渉されると、部下からするとモチベーションも上がらないですよね。
期待して信頼するからこそ部下は積極的に仕事に取り組みます。
そういった気持を伝えるために有効なのが「しか」
「キミにしか頼めない!」「キミにしか任せられない!」
こんな言い方をされたら部下も頑張ろうという気持ちになりますよね。
主体性がないと仕事の質も高くなりませんが、自分にしかできない仕事となると積極的に取り組もうと思います。
大事なのは信頼関係
「なら」や「しか」といった言い回しは、部下のやる気を引き出すのに有効です。
言い回し一つで伝わるものも伝わらなかったりします。
ただし本当に大事なのはお互いの信頼関係。
信頼関係があればキツイ言い方をしても伝わりますし、信頼関係がなければなかなか伝わりません。
そして、上司は部下が安心して働ける環境を用意することも仕事です。
サイモン・シネックがTEDで「人が皆のためにかのために血と汗と涙を流す組織のメカニズム」について講演しています。
大切なのはテクニックではなくて、リーダーとしてのあり方。
部下が自分の子供だとしたら頭ごなしに命令はしないですよね。
業績が良いときも悪いときも、愛情を持って接していることが大切です。
まとめ
今回は、部下への仕事の指示のコツとして「奈良の鹿」を紹介しました。
「キミならできる」「キミにしか任せられない」
そういった言い方だと部下も自己重要感を持って仕事ができそうですよね。
言い回しはちょっとしたコミュニケーションのキッカケに過ぎません。
お互いが信頼で結ばれるように日々のコミュニケーションが大切です。