そういった疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事では残業を減らしたいといったお悩みを、2,500人に働き方のコーチングをして、残業時間の削減などのアドバイスをしてきた観点から書きます。
具体的には次の順番でご紹介していきます。
- 残業しなければいけないのはあなたのせいなの?
- 残業を減らす3つの方法
5分くらいで読めますし、残業が続いている人はまずはご一読を!
残業しなければいけないのは誰のせい?
上司のマネージメント能力の不足
真面目な人はついつい「自分が仕事ができないから残業しなければいけない」と思ってしまいがちです。
「仕事ができるように、もっと頑張らないと…」そうやって残業をした結果、心身ともに疲労した経験がある人もいるのではないでしょうか?
私も残業を多くしていた頃は、「自分の実力不足をカバーするためには残業は仕方がない」と考えていました。日本人あるあるですね(笑)
けれども、残業が発生する一番の原因は「上司のマネージメント能力が不足している」ために起きています。
あるプランを実行しようとした場合、上司が部下に仕事を振り分けていきます。そのとき、本来なら勤務時間内に処理できる仕事を見極めて仕事を振っていきます。
もしここで仕事の内容や部下の能力の見極めが適切でないと、部下は勤務時間内で仕事を処理できずに残業してしまうことに…
もし残業が発生してしまうのであれば、そもそもプランに問題があるわけで、勤務時間内に処理できるようにプランをダウンサイズするか人を増やす必要があるわけです。
残業が発生してしまうのは、上に立つ人の能力不足が一番の原因です。
給与の最低3倍は稼げるようになろう
とはいえ、上司の能力不足が全ての原因かというと、そういうわけではありません。
社員も最低限として「これぐらいはやろうよ」という基準があります。それが「もらっている給与の3倍稼ぐ」というもの。
人件費である社員への給与は固定費として毎月出ていくものなので、3倍ぐらい稼がないと会社自体が存続できなくなってしまいます。
しかも、給与分だけでは全然足りません。必要な人件費には次のようなものが含まれます。
- 福利厚生費
- 社会保険などの各種費用
- 交通費
- 通信費
- 教育費
- 事務経費
人を一人雇うだけでも結構なお金が必要なわけですね。
人件費に加えて、製造費や営業費など、会社を存続させたり売上を上げるためにもお金がかかります。
- 商材を作るための費用
- 交通費
- 通信費
- 広告費
- 営業費
- 事務所の家賃
何かとお金がかかるわけですね。人を雇った場合、目安として給与の3倍ぐらい稼いでもらわないと会社としては赤字になってしまいます。
残業が常態化するのは上司の能力不足が大きな原因ですが、もし給与の3倍ぐらいを稼げていないとなると、会社自体が存続できなくなってしまい、残念ながら会社を潰す原因の1つになってしまいます。
残業を減らす3つの方法
それでは実際に残業を減らすための方法についてです。
定時で上がるようにする
最初はちょっと勇気が必要かもしれませんが、効果的なのが「定時で上がってしまう」というもの。
残業が多い会社だと、定時上がりはあまり良い印象を持たれないですし、上司が残っているとさらに帰りづらいですよね。
けれども、定時上がりが気になるのは最初のうちだけで、一ヶ月ぐらい定時で上がっていると「あいつは定時で帰るやつ」といったブランディングが確立されていって、定時上がりが当たり前になります。
もちろん仕事が終わってないのに定時上がりをするわけにもいかないので、勤務時間内はしっかりと段取りを組んで集中する必要があります。
けれども、自分の仕事が終わっているのであれば定時でスパッと帰ってしまいましょう。
朝早く仕事を始める
残業をしているときの生産性はかなり下がっています。一日しっかり働いたあとは疲れているので、そこからさらに働くと生産性が落ちるのは当たり前。ダラダラと仕事をやってしまいがちです。
そこでオススメなのが、いつもより1時間早く出社して仕事をするというもの。
電車も混んでいないので満員電車のストレスもないですし、誰にも邪魔されずに仕事に集中できるのでかなり捗ります。朝の1時間は残業の2~3時間ぐらいの生産性があるのではないでしょうか。
残業の少ない会社に転職する
残業が当たり前の会社で働いていると、残業を減らすのはなかなか厳しいですよね。それだったら残業が少ない会社に転職してしまうのも一つの選択肢です。
残業対策の事例
退社予定時刻を毎朝宣言(ビッグローブ)
ビッグローブでは、毎朝9時から10時にかけて、部署ごとにホワイトボードの前に集まって2つのことを確認するそうです。
1つ目は、「その日何時に帰るのかを宣言する」ということ。宣言することで、やるべき仕事が終わっていれば帰りやすくなりますし、それまでに仕事を終えようとする緊張感も生まれます。
2つ目は、「ホワイトボードに各メンバーの1日のタスクを付箋に書いて貼付ける」というもの。その付箋を見ることで誰がどれくらいタスクがあるのかを把握できます。もし、1人に負荷が集中していれば、他のメンバーに負荷を分散することで残業を減らしています。
決まった時刻に全員退社(クラシコム)
「北欧、暮らしの道具店」を運営しているクラシコムでは、創業時から「18時には全員帰る」という決まりを守り続けています。
代表の青木さんは妹さんと起業されていて、当時既に二人とも結婚していました。青木さんはお子さんがいて、妹さんも遠くない将来に子どもを育てながらの仕事になるだろうといった状況。妹さんが産休に入って業務から抜けてもきちんとパフォーマンスが発揮できる組織にしようと思ったことが残業を減らす発想の最初だそうです。
具体的には、起業してすぐに「高い給料」を払えるわけでもないので、採用時の会社の売りを「18時に帰れる」としたところが始まり。そうやって募集したので、残業する必要がある請負業務やイベント出展は全て断っているという徹底ぶりです。
残業時間を減らすための転職
2018年にdodaが行った転職理由ランキングによると、「残業が多い/休日が少ない」という理由での転職は4番目に多いという結果でした。転職も1つの選択肢として考えていいでしょう。
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | ほかにやりたい仕事がある | 14.9% |
2位 | 会社の将来性が不安 | 10.7% |
3位 | 給与に不満がある | 10.5% |
4位 | 残業が多い/休日が少ない | 8.2% |
5位 | 専門知識・技術を習得したい | 5.1% |
6位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 3.8% |
7位 | U・Iターンしたい | 3.8% |
8位 | 土日祝日に休みたい | 3.3% |
9位 | 市場価値を上げたい | 3.3% |
10位 | 会社の評価方法に不満がある | 3.2% |
転職先としては、ビッグローブやクラシコムのような残業しない仕組みを持っているところがオススメですし、求人情報の中にしっかりと残業について書かれているところを選んだほうがいいでしょう。
転職サイトはたくさんありますが、求人情報の数が一番多くて大手のリクナビNEXTに登録しておけば大丈夫です。残業が多いと転職サイトに登録することも面倒だと思うかもしれませんが、少しでも余裕があるときに登録しておいたほうがいいですね。
まとめ:
この記事では次のことを書きました。
- 残業が発生する一番の原因は、上司のマネージメント能力不足
- 給与の3倍ぐらいは最低限稼ぐ
- 残業を減らす3つの方法(定時上がり、朝の時間を活用、転職)
真面目な人ほど残業は自分の実力不足だと思って頑張ってしまいがちですが、勤務時間内で終わる仕事量を上司が部下に振るのが基本です。
ただし、会社を存続させるためにも、最低限もらっている給与の3倍ぐらいは稼ぐことが必要になってきます。
受け身でいると、勤務時間内で終わらないような仕事をどんどん振られることになるので、不必要な残業を減らすように動いたほうがいいでしょう。
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