キャリア・転職

【異業種への転職】失敗しないための注意点と成功するためのコツ

2019年2月24日

仕事机
つぶやき
自分のやりたい仕事が今とは全く違う業種…転職したいけど異業種って大丈夫かな?

異業種に転職しようとすると、今の仕事と内容が全く違ってくるので、期待以上に不安も大きいのではないでしょうか?

私の経験として、IT業界のSEから広告業界のカメラマンに27歳のときに転職しました。振り返ってみると、異業種に転職して良かったと思うところと、考えが足りてなかったというところがあります。

この記事では、異業種に転職するときの注意点と成功するためのコツについてです。

「手に入るもの」と「失うもの」を天秤にかける

天秤

転職をすると大きく環境が変わります。同じ業界への転職はもちろん、異業種への転職となると予想以上の変化に戸惑うことも。

転職することで何が得られて何を失うのかを天秤にかける分析は冷静にしておいたほうがいいです

「できなかったこと」が「できるようになる」

新しいスキル

異業種に転職すると、新しくできることがかなり増えます。

私の場合は、SEでシステム開発(要件定義、設計、プログラミング、システムテストなど)のスキルを手に入れました。

そこからカメラマンという異業種に転職することで、撮影技術(ライティング、カメラワーク、デジタル画像処理など)といった今までと全く違うスキルを手に入れることに。

異業種に転職すると、今までと全く違う自分のスキルが手に入るので、スキルの幅に広がりがでます。

異業種の人脈

普段は会うことがあまりなかった新しい人たちと出会うことができます。

私の場合、IT業界の人たちとの交流がメインだったところから広告業界(カメラ関係、デザイン関係、印刷関係、代理店関係など)の人たちと交流することが多くなりました。

「つるみの法則」というものがあります。「普段一緒に時間を過ごしたり連絡を取る5人の平均値が自分になる」といった経験的な法則。異業種に転職すると付き合う人も変わるので、考え方やライフスタイルにも変化が起こります。

新しい人脈は自分に大きな影響を及ぼします。

「できてたこと」が「できなくなる」

収入ダウン

異業種に転職するということは、キャリアを一からやり直すということになります。

ということは、基本的には無力な新人の頃に戻るということ。給料は下がると考えていいでしょう。

私の場合は、大学院卒業のSEということもあって多少多く給料をもらっていましたが、カメラマンアシスタントへの転職だったので今までのキャリアが評価されない環境に移ることになりました。当然ですが給料は大幅ダウン。アシスタント時代は、正社員でしたが時給計算するとマクドナルドのバイトよりもかなり安い時給で働くことになりました。

今まで稼いでいた額が稼げなくなるので、しばらくの間、生活レベルが下がる場合が多いです。

自由な時間が減る

異業種にチャレンジするということは、一からまた積み上げる必要があるので早く適応しようと思ったら人並み以上に努力する必要があります。休日を使って勉強したり仕事をしたりといったことも、早く成長するためには必要になることもあります。

また、業界によっては労働時間自体が長くなることも。私の場合、もといたIT業界も労働時間は長い方でしたが、転職後の広告業界は更に輪をかけた長時間労働。日曜休みの週休一日で有給休暇もない職場だったので、転職したての頃は結構キツかった記憶があります。週末の一泊旅行とかも行けなくなりました。

自分の自由な時間は減ると考えておいていいでしょう。

異業種への転職を失敗しないコツ

自転車の乗り方

異業種への憧れやイメージを先行させてあまり考えないで転職すると、後になって後悔することになりかねません。

そうならないためのコツを紹介します。

やりたいことを明確にする

自分がどうして転職したくて何を手に入れたいのかを明確にしておいたほうがいいですね。

転職する理由を明確にして、親しい人に話してみるのもいいでしょう。きっと応援してくれると思います。

ちゃんと考えた結果、やっぱり転職しなくてもいいとなるかもしれませんし。もしくは転職理由が漠然でとして明確にならなければ、転職するタイミングではないのかもしれませんしね。

また、異業種に挑戦するとなると結構大変です。一からキャリアをやり直すことになりますし、自分より年下なのに仕事ができる人がいますし。異業種に転職すると、理想と現実とのギャップに悩むといった状態にきっとなると思います。

漠然とした状態で転職すると、途中で挫折して元の業界に戻ったり転職を繰り返すといったことになりかねません。そうなってしまうと折角転職したのにもったいないですよね。

転職後に途中で迷わないためにも、転職前にやりたいことを明確にしておいたほうがいいです。

自分を分析する

自分の強みや特性など、自分がどういう人間なのかということをしっかりと分析しておいたほうがいいです。長所や短所、得意不得意などの分析も必要です。

新しくチャレンジする職種は自分の強みとマッチしているほうがいいですよね。自分の強みを活かせれば成果も早く出ます。成果が出るから楽しくなるというプラスのループに入れます。

逆に自分の強みが活かせない職種にチャレンジする場合は、成果が出るまでに時間がかかることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

社会人をある程度経験すると、分析対象となる経験をしていると思うので、これを機に徹底的に分析してみたほうがいいでしょう。

異業種転職に必要な2つの条件

ミーティングでの指摘

異業種への転職は同じ業種に比べてハードルが高くなります。そのためには、これぐらいはクリアしておいたほういいという2つの条件についてです。

新しい職種への熱い気持ち

絶対に必要なのが熱い気持ち。異業種に挑戦するからには持っていると思いますが。

私のお気に入りの言葉が「努力は夢中にはかなわない」といったもの。

夢中になってのめり込んでいると楽しいですし成長も早いです。努力ももちろん大事ですが、夢中になれるぐらいの熱い気持ちは特に異業種に挑戦するときは必要です。

情報収集

業界に対する情報収集をやっておいたほうが転職活動中も活動後もスムーズに進みます。

情報を集めすぎると頭でっかちになって行動が鈍くなるのでオススメしないですが、最低限として次の3つはやっておいたほうがいいでしょう。

業界の専門誌などは読んでおく

業界がどういった状態にあるかは知っておいたほうがいいでしょう。業界の流行りや今後の先行きは知っておいたほうがいいです。

私が広告業界に転職するときは広告写真の専門雑誌のコマーシャルフォトを読んでいました。

業界新聞・専専門誌は割と発行されているので、挑戦する業界のものを探してみてください。

業界の人を訪問

現場のナマの声を聞くのが一番確実です。私はこれを疎かにして転職したので、転職してから業界の様子を実感することになりました。

その職種の醍醐味や大変なところはもちろん、業界の展望も聞いておいたほうがいいでしょう。華やかな業界だけれども実態がエグかったり、業界全体が今後先細っていくのが予想できるとしたら、転職はちょっと考えたほうがいいかもしれません。

私の場合、知り合いにカメラマンがいなかったですし、友人のツテを頼っても広告写真のカメラマンにいきつかなかったので直接話しを聞くことを諦めましたが、今思えば工夫すればいくらでもやりようはあったのかなと。

例えば、フェイスブック内の調査研究結果として発表されたもので、フェイスブックの友達を4~5人たどれば世界中のフェイスブックユーザーとつながるらしいです。好きな芸能人やハリウッドスターであっても、フェイスブックのつながりを4~5人辿れば知り合いになれる可能性があるということですね。

転職先の業界に知り合いが現時点でいなかったとしても、フェイスブックなどのSNSを使ったり、他にも工夫すれば、いくらでもつながりを持てるわけです。

転職サイトに登録

王道であり基本でもあるのが転職サイトへの登録です。無料で転職に関する情報が定期的に流れてくるので便利です。

私の場合、転職活動中は転職サイト最大手のリクナビNEXTは毎日見ていました。転職サイトはいくつかありますが、そこまで大差はないようです。

リクナビNEXTには転職のノウハウがのっていたので一通り全て目を通して、転職活動のノウハウを頭に入れておきました。

リクナビNEXTの転職成功ノウハウ

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実際に飛び込まないとわからないことが多い

湖に飛び込む

転職する場合、自分の情熱・能力・適正などの把握に加えて、業界動向の分析など、事前にやっておいたほうがいいことはたくさんあります。

けれども、実際に飛び込んでみないと本当のところはわからないことが多いです。挑戦してみたい!ワクワクしている!といった気持ちがあれば、成功するかどうかは別にして飛び込んでみるのもいいと思います。

実際私の場合はIT業界から広告業界に飛び込みましたが、自分の世界と可能性が広がったので転職して良かったと思います。転職当時は給料が下がったり馬車馬みたいに働くことになりましたが(笑)

「やらない後悔」よりも「やる後悔」

27歳になってIT業界でSEとして働いているときに、昔からやってみたかったカメラマンという仕事をどうしてもやりたいと思ったんですよね。そのままSEを続けて30歳とか40歳になったときに、「あのときカメラマンに挑戦しておけばよかった…」っていう後悔はしたくなかったので、転職を決意しました。

大学院を卒業させてもらったのにキャリアをリセットすることについて親には申し訳なかったですが…

振り返ってみると、大きな会社でSEをそのままやっている人生もそれはそれで良かったと思いますが、当時にもしタイムスリップしたとしても同じように転職してカメラマンになると思います(笑)

異業種に挑戦したいという熱い気持ちがあれば、成功しようが失敗しようが後悔しないと思いますし、実際のところどうにでもなると思います。

まとめ:異業種転職は大変だけど挑戦する価値大

異業種への転職は単なる憧れとか勢いでやると、あとあと後悔することなりかねません。

今までのキャリアを基本的には棒に振るわけですし、また一からやり直すとなると結構エネルギーを使います。給料はほぼ確実に下がります。

それでも挑戦したいという気持ちがあればオススメ。やりたいことに挑戦するって生き方としてカッコいいですもんね。

ただし、事前準備は大事です。自己分析や情報収集など、やれることはやり切って異業種に転職するかどうかを決めると、実際に転職しようがしまいが後悔のない選択ができると思います。

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