自己成長

ベストよりもファースト。目指すはファーストペンギン。

2018年8月10日

ファーストペンギン

世の中のスピードは日に日に速くなって、新しいサービスもどんどん出てきますね。

技術の進歩は見ていて面白いですが、昔からある領域はレッドオーシャン化が進んで消耗戦になっているところも。

競合が多いところで一番を目指す戦略もありますが、全く新しいジャンルで最初の挑戦者になることこそ大事です。

今回はどうして最初の挑戦者になったほうがいいかについてです。

最初の挑戦者:ファーストペンギン

どうしてペンギンは集団で行動するのか?

ペンギンってよちよち歩きで集団行動しているところがカワイイですよね。

ところで、ファーストペンギンっていう言葉を聞いたことがありますか?

普段から集団行動するペンギンですが、寂しくて集団行動しているわけではありません。集団行動するのには他に理由があります。

それは何かと言うと、リスク回避

野生のペンギンはいつも危険と隣り合わせ。集団で行動することで天敵などから身を守っています

ファーストペンギンって?

戦略的に集団行動しているペンギンですが、主食は魚です。そのため、餌を求めて水中に飛び込む必要があります。ただし、水中にいるのは、ペンギンの天敵であるアザラシやシャチ。

天敵が待ち受けているかもしれない海に飛び込むのは勇気が必要ですよね。

そこで勇気を振り絞って最初に飛び込むペンギンのことをファーストペンギンと言います。

天敵に襲われるリスクを取って飛び込むので、天敵がいなかった場合は、たらふく魚を食べることができます。

ハイリスク・ハイリターンですね。

ファーストペンギンになるべきかどうか

リスクを取って一番最初に挑戦したほうがいいのか、もしくはリスクの少ない2番目以降に挑戦したほうがいいのかという話があります。

2番目に参入するので有名なのは、松下幸之助さんの会社の松下電器。ソニーが革新的な製品を投入してから、後追いで類似したコンセプトの製品を市場に投入するといった戦略です。

最初に参入した会社がマーケティングを済ませてヒット商品を生み出しているので、それに続くとヒットする可能性が高いです。

2番目を狙う戦略のメリットですね。

ただし、それでも今の時代はやはりファーストペンギンを狙うべきでしょう。

なぜファーストペンギンを狙うべきなのか

先行者利益

何よりも先行者利益が取れます

先行者利益というのは、新たな市場を作ったり、新しい製品をいち早く投入することで得られるメリットのことです。

これにより、他社よりも市場に明るい状態で先頭を走れるため、参入障壁を設けることができたり、規格などの主導権を握れたりします。

ポータブル音楽プレイヤーの先駆けのウォークマンは、最初に製品を投入したソニーの商標。新しいコンセプトのiPodが出てくるまでは、他社製品に比べてウォークマンが圧倒的な売れ行きでした。

商標なども一番最初に取れますしね。

  • ウォークマン
  • サランラップ
  • 宅急便
  • バンドエイド
  • サニーレタス

最初に海に飛び込んだファーストペンギンは魚をたらふく食べられますが、遅れて飛び込んだペンギンは魚が逃げてしまってあまり餌にありつけないのと同じ。

リスクを取ったファーストペンギンだけが得られる先行者利益です。

情報の拡散スピードが早い

インターネットの発達により、情報の拡散スピードが劇的にあがりました。

以前であれば、メディア戦略で遅れて参入する二番手以降も追いつきやすかったです。

今ではツイッターなどのSNSで一気に拡散されるので、ファーストペンギンの印象が強くなっています。

そのため、二番手以降は後追い感が強くなっていますね。

ベストを目指す戦いはレッドオーシャン

二番手以降に参入すると、レッドオーシャン化しやすいのも事実。

そもそも、ファーストペンギンという強敵がいるので、そこに立ち向かって業界トップになっても、新しい競争相手がどんどん入ってきます。

その中で、他社と比べてベストの製品を投入し続ける必要があるので、競争が激化していきます。

ハードウェアの領域は価格競争が激しいですよね。メモリとかは利益が出ているか…

IBMはThinkPadという有名ブランドのあるハードウェア部門を早い段階で売却してしまって、コンサルなどのソフトの方に集中したのは先見の明ですね。

マツモト
二番手以降で勝つ見込みがあるのは大手資本。圧倒的な物量作戦に出られると、弱小のファーストペンギンはひとたまりもありません。

ベストを目指すよりもファーストを目指すべき

市場ができあがっているところでベストを目指すよりも、新しい市場を作ったり、新しいコンセプトの製品やサービスを打ち出したほうが有利にビジネスを運べます。

ただし、言うのは簡単。ファーストペンギンになるのはリスクが伴います。

最初に挑戦したからといって爆発的にヒットするかというと、実際は外すほうが確率が高いです。せっかく資金を入れて開発したのに、売れないなんていうことはザラにあります。

逆に言うと、リスクを取るからリターンが得られます。リスクを取らずにリターンは得られないですしね。

常に新しいチャレンジの機会がある

チャレンジすることに遅いということはありません。

市場が飽和したとしても、どんどん新しい市場をつくることができますし、新しいコンセプトのサービスを打ち出すことができます。

SNSのサービスも、mixiが以前は強かったですが、facebookに移り、instagramに移り、しばらくするとまた違うSNSに移っていくでしょう。

また、techとの掛け合わせで、FintechやHRTechやアグリテックなど、波が立ってます。

挑戦する人にだけ新しい景色が準備されます。

まとめ

今回はファーストペンギンになることの意味についてでした。

ベストよりもファーストを目指すこと。リスクを取ることで大きなリターンが得られます。

常に新しいことをする必要があるかというと実際はそうではなくて、改善を加えていくことも大事。

バランスを取ることは大切ですが、常にチャレンジャーである姿勢は大切にしたいですね。

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