コミュニケーション

チームの基準を高める魔法の枕詞「日本一」

2018年12月15日

チームのリーダーをやると一度は経験するであろうチームの意識の低さ。

いちいち指示をしないと動かなかったり、仕事の質が思ったより低かったり。

人に任せるよりも自分でやってしまったほうが早いと思って自分で仕事を抱えてしまったり…

こうなってくるとチームで仕事をしているというよりも、自分ひとりで仕事をしているようになり、どんどん悪循環に陥っていきます。

リーダーをされたことがある人は、多少なりとも似たような経験をされたことがあるのではないでしょうか。

進むべき方向にチームを引っ張っていくのがリーダーの役割ですが、そんなときに便利な枕詞があります。

今回は、チームの基準を高める魔法の枕詞「日本一」についてです。

「日本一」を前に付けると基準があがる

人それぞれが理想とするチーム像があると思いますが、大枠としては目標に向かってメンバーがそれぞれ自発的かつ柔軟に連携して動いている状態が理想なのではないでしょうか。

例えば、飲食店などに行くと、そのお店が良い状態なのか悪い状態なのかわかりやすいです。

良い状態だと、スタッフが楽しそうにキビキビと働いていて、トイレや床なども綺麗な状態が保たれています。

一方で悪い状態だとスタッフがカカトを引きずってダラダラと歩いていたり、店内も汚れていたり。

もし店長だったら、ゴミが落ちていたらスタッフが自発的に拾ってくれることを期待しますが、意識が低い状態だったらゴミも放置されたりします。

ディズニーのキャストばりにホスピタリティーを持って動いてくれたらいいですが、細かく指示を出しても、なかなか現状は変わりません。

そんなときに有効なのが「日本一」という枕詞です。

「日本一のお店にする」

「日本一のお店のスタッフはどんな動き方がふさわしいのか」

「日本一のお店だったらどんなサービスを提供するのか」

こんな具合に「日本一」を枕詞にして言い続けると意識が高まってきます。

細かく指示を出すと、指示を出さなくなると動かなくなったり、なかなか指示を超えた動きも見られません。

「日本一」という枕詞を加えることで、それぞれがイメージしてふさわしい動きをするようになります。

日本一を知る

リーダーが言い続けることに加えて、メンバー同士でディスカッションをすることが大切です。

「日本一ってどんなんだろう?」

日本一の定義はひとそれぞれなのですり合わせる必要があります。

そして効果的なのは、業界での日本一をまずは知ることです。

例えばホテル業界であればリッツ・カールトンが最上級の"おもてなし"として有名。

そういったところをメンバー全員でまずは実際に体験します。

それを土台にディスカッションすれば大きなズレもなく、高い基準をインストールすることができます。

言い続けることで効果が出る

一回言ったぐらいでは効果は見られません。

何回も言い続けることが大事です。

それこそ日本で一番多く「日本一」と言い続けるぐらい言うのが理想です。

まとめ

今回は、チームの基準を高める魔法の枕詞「日本一」についてでした。

細かく指示をするようなマイクロマネジメントだと、スタッフは考えなくなりますし、自発的な動きが損なわれてしまいます。

それぞれが主体性を持って動いたほしいところですが、そのために有効なのが「日本一」という枕詞。

この言葉を前に付けると、「日本一の〇〇ってどんなんだろう?」といったように具体的ににそれぞれが考えるようになります。

自分たちで気づいたものには納得感があるので行動に結びつきやすくなります。

細かい指示よりも、「日本一」という基準を入れることで、意識の基準も高まっていきます。

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