最近では働き方もどんどん自由になってきましたね。
もっと自分を成長させたいと貪欲に思っている人もいれば、仕事よりもプライベートを充実させたいと思っている人もいたり、バランスを取る人がいたり。
自分を成長させたいと思っている人にとって、自分がどこまでいけるかは興味があるのではないでしょうか。
話を聞いてみると、大きく成長する人と、そうでない人というのは何となくわかります。
どうしてわかるかと言うと、その人がどれだけ大きな器を持っているか。
今回は持っている器と今後の成長の関係性について深掘りしてみます。
持っている器の大きさによってどれだけ成長するかは変わる
その人の成長の伸びしろは、その人が持っている器の大きさに比例します。
器というのは夢や目標や役割のこと。
持っている器が大きければ大きいほど、成長の伸びしろは大きく、小さければ小さいほど手の届くところで収まってしまいます。
大きく成功した人は器についてどういった考え方をしているのでしょうか。
本田圭佑選手。小学校の卒業文集。
長年に渡り、日本サッカーの顔として活躍した本田選手。
今でこそピッチの内外で確固たる存在感がありますが、彼のサッカー人生は順調なものではありませんでした。
ガンバ大阪のジュニアユースの一員として中学時代を過ごしました。しかし、当時はチームメンバーで同じ生年月日の家長昭博選手の影に隠れた選手。ちなみに家長選手はジュニアユースの育成陣からも逸材として評価されていた存在。
そして、ユースに昇格することができずに星稜高校に進学します。
グランパスでプロのキャリアをスタートさせて、オランダリーグやロシアリーグに移籍。そして、とうとう名門クラブのACミランで10番をつけるまでになります。
日本人がミランの10番を付けるって誰も想像していなかったんじゃないでしょうか?
けれども、本田選手の小学生の卒業文集に書かれていたのは「世界一のサッカー選手になる」「セリエAに入団し10番で活躍する」といったもの。
本人はイメージしながらサッカーキャリアを歩んでいたのでしょう。小学生の頃から大きな夢を持っていて、それを実現させた本田選手。大きな器ですね。
孫正義さん。志高く。
ソフトバンクCEOの孫正義さんが高校生に「志」を高く持つことの大切さについて分かりやすく語っていた動画がすごく気づきが多いです。
5分弱の動画なので、ぜひ見てみてください。
この動画の中で孫さんが仰っているのは、
自分の持った夢に、自分の人生はおおむね比例する結果を生む。
夢はできるだけ、でっかい夢を持った方がいい。
引用:孫正義
小さくまとまると小さく収まってしまいます。できるだけ大きな夢を持つことが大切。
孫さんは創業当時に「豆腐を一丁二丁と数えるように、会社の売上も一兆二兆と数えられる企業にしたい」と言いました。
当時の会社の規模感からすると笑われたかもしれませんが、今では実際に兆単位の売上を実現しています。
やはり大事なのは、できるだけ大きな夢を持つことです。
器をアップデート
大きな夢を持って、夢を達成をしたあとに、さらに飛躍して成長する人と、成長が止まる人に分かれます。
どうしてこういった差が生まれるのでしょうか?
器が埋まると成長が止まる
成長が止まる理由としては、器が満たされてしまったことが挙げられます。器が満たされると心が満足してしまって向上心が弱くなってしまいます。
お金を例にするとわかりやすいですが、年収が1,000万円ぐらいを境に満足する人が多い印象です。
日本の場合、1,000万円以上稼ぐのは給与所得のある人の5%弱。
自分がどこまで成長したいかというよりも、周りと比較して、周りよりも稼いでいる自分に満足してしまうのかもしれません。
大事なのは圧倒的な野心と好奇心
成長を止めないためにも、どこまでも上を目指すという野心と、自分を磨きたいという欲求が大切です。
ステージが上がると見える景色が変わります。そしてさらに上のステージに上がるとまた景色が変わります。上の景色を見たいという野心と好奇心が上を目指す原動力になります。
その上を目指す行為は、終わりのない道であり、一生をかけて自分を磨いていくことなのかもしれません。
京セラの稲盛さんも著書で仰っています。
昨日よりましな今日であろう、今日よりよき明日であろうと、日々誠実に努める。
その弛まぬ作業、地道な営為、つつましき求道に、私たちが生きる目的や価値がたしかに存在しているのではないでしょうか。
引用:生き方
一生をかけて、よりよい自分になるために、自分磨きをしていくことが価値ある人生ではないでしょうか。
一番怖いのは、満足してしまうことなのかもしれません。
Stay hungry
引用:スティーブ・ジョブズ
アップデート
目標を達成したのなら、自分をさらに成長させるために、器をアップデートしたほうがいいでしょう。
満たされたら、さらに大きな器を準備して注いでいく。それも満たされたら、更に大きな器へと。
そうすると人間的な器もひろがり、魅力的な人間になっていきます。そして、誰か困っている人がいたら具体的な手助けができる人間になっているでしょう。
まとめ
今回は、「どれだけ大きな器を持っているかが人生における成長の伸びしろ」についてでした。
夢を持つならできるだけ大きな夢を。
孫さんが仰るように、夢の大きさと人生はおおむね比例します。
そして、夢を実現させたらそれに満足するのではなく、新しい器を準備して新しいチャレンジをしていくことが、人生の目的なのではないでしょうか。