仕事をする上で大事な要素の一つがスピード。仕事ができる人は必ず大事にしている価値観ですね。
楽天の三木谷さんもおっしゃっています。
スピード!!スピード!!スピード!!スピードが未来を決めるのだ
引用:成功のコンセプト(三木谷 浩史)
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逆に言うと、仕事が遅いということは想像以上に人生に損失を生み出しています。
今回は、仕事が遅いとどういったことを損しているかを深掘りしていきます。
目次
仕事が遅いことで発生する4つのデメリット
1. 取り返しのつかない時間の損失
私たちは多くの資産を持っています。目に見える物質的なものから、目に見えない経験やスキルなど。
その中でも一番大事な資産は「時間」
多くのものは時間さえあれば生み出すことができます。お金もスキルも、時間があれば手に入れることができます。
けれども、時間だけは一度失ってしまうと取り戻すことはできません。
例えば、何かに取り掛かったとして、Aさんは1日で終わらせましたが、Bさんは5日掛かって終わらせたとします。
行動はパターン化することが多いので、この2人が何か他のことをした場合も、Aさんが1年で終わるところを、Bさんは5年かけてやることになります。
速さは人生で成し遂げることの量に直結します。
2. 無駄が増える
インターネットなどの発達により時代のスピードは確実に速くなっています。
30年前に比べて1日あたりにこなす仕事の量も格段に上がりました。それだけ市場のスピードも上がっています。
PDCAを回すにしても、ゆっくり回していると実行前のP(計画)と実行後のC(評価)とで前提条件やビジネス背景が変わってしまっていて無駄なPDCAを回したしまうことも。
関連記事:PDCAサイクルは意味がない?回しているのに成果が出ない理由とは。
旬な情報を捉えて、パッと動くことが大切です。
3. モノゴトを修得するのに苦労する
何かを修得しようとした場合、ダラダラやるよりも圧倒的な速さで進めたほうが急速に成長できます。
例えば自転車の練習をした場合、1か月に一回練習する人と毎日練習する人とでは上達するスピードに差がつきやすそうですよね。
1か月に一回の人は、まずは思い出すところから始めるのでそれだけ時間がかかります。逆に、毎日練習している人は記憶が新しいのでスムーズに修得していけます。
次のような忘却曲線を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
引用:マナブレイン
記憶が薄れて忘れる前に、繰り返し学習したほうが記憶に定着しやすくなります。
何かを修得するときは、圧倒的なスピードで圧倒的な量をこなすことがコツ。
仕事もそうで、スピード感を持って取り組んだほうが習熟も早くなります。
4. 信頼が失われる
のんびりやっていると信頼がどんどん損なわれていきます。
何か依頼があった場合、サッと仕上げて提出すると信頼されます。逆に、何日か経ってから「頼んでいたあれってどうなった?」と聞かれて「まだ手を付けていません」となると信頼が損なわれてしまいます。
以前、吉祥寺の人気焼肉店「肉山」のオーナーの光山英明さんの講演に参加したときにおっしゃってました。
返事の早さが誠実さ
その人のことを考えるとできる限り早く返したほうが誠実です。逆に自分のところで仕事を止めてしまうのは、自分のことしか考えていない。
そして、仕事ができる人ってレスが異様に速いですよね。自分のところで仕事を多く抱えてしまうと仕事が回らなくなってしまうので、とにかく即断即決。即レス。
逆に仕事ができない人ほど、いつまで経ってもレスが返ってきません。こちらから進捗確認をする必要があります。
スピードを上げると仕事の質が下がる?
新入社員からたまに聞く質問で「速いけれども雑な仕事と、遅いけれども丁寧な仕事だと、どちらがいいですか?」
二択で聞かれると非常に答えづらい質問です。
聞かれたときは、「速くて質の高い仕事を目指して」と答えるようにしてます。
プロフェッショナルは限られた時間の中で一定水準以上のアウトプットを出せる人。
質の伴わないアウトプットは仕事ではないですし、スピードの遅い仕事であればアマチュアでもできます。
ですんで、最初は難しかったとしても、スピードと質の両方を上げる毎日の努力が大切です。
時間は有限。仕事の遅さは時間の無駄遣いしている。
人生の時間は限られています。
女性は87歳、男性80歳。
時間にすると、 女性は76万時間、70万時間ほどです。
突発的な事故や病気になって縮む場合があるかもしれませんが、多くの人は平均寿命のプラスマイナス10歳ぐらいにおさまるでしょう。
もしかしたら、時間って結構たくさんあるなと思った人もいるかもしれません。しかし、大事なのは時間が限られていて、一度失ったら戻ってこないということ。
仕事が速ければ速いほど人生に余裕が出てきます。普通の人が8時間で終わらせる仕事を6時間で終わらせることができたら2時間の余裕が生まれることに。
その2時間は別のことにあてられます。自己投資をするもよし、大切な人と過ごすもよし、リフレッシュするもよし。
余裕があるから行動に選択肢が生まれます。
まとめ
今回は、仕事が遅いことは損をしていることについてでした。
実際に目に見えて損をしていないことが危ないところです。
仕事が遅くても100万円罰金されることはありません。ただ、仕事が速いことで得られたであろう利益を取り逃しています。機会損失ですね。
急に仕事が速くなることはないので、前回よりも速くなることを意識して、徐々に速くしていけばいいと思います。