偉大なリーダーの横には必ずと言っていいほど有能なナンバー2がいます。
ナンバー1とナンバー2のイメージとしては、
・武将と軍師。劉備玄徳と諸葛亮孔明。武田信玄と山本勘助。
・社長と参謀。井深大と盛田昭夫。本田宗一郎と藤沢武夫。
といったところでしょうか。
ナンバー1とナンバー2とでは持っている役割が違います。
2人ともナンバー1の役割をしても組織は実行力を失いますし、2人ともナンバー2の役割をしていてもビジョンが定まりません。
今回は組織のナンバー2に求められる役割についてです。
翻訳機
トップが語ったビジョンを実現するために、よりわかりやすく翻訳する役割があります。
抽象度が高い表現をわかりやすく言語化して具体的な計画に落とし込んでいくことが求められます。
この役割がないとハシゴがないまま屋根に登ろうとするようなもので、目的地は見えているけれどもどうやってたどり着くのかがイメージできないことに。
ぼんやりとしたものをより具体化させていく役割が期待されます。
拡声器
トップが語ったものを拡声する役割があります。
つまりはより大きなムーブメントを起こす役割です。
トップがメッセージを発して動いたとしても、一人で頑張っているだけだと裸の王様状態になりかねません。
必ずそこに続く一人目が必要になります。
トップがやろうと言ったことに賛同して、一緒にやろうと実際に追随する動きが求められます。
そうするとそれが火種になって3人目、4人目が続いていくような大きな動きになっていきます。
ナンバー1の立場を目指すならナンバー2の姿を周囲に見せておく
強力なナンバー2がいればナンバー1としては心強いですよね。
何を実行するにしても翻訳機と拡声器の役割を持つナンバー2がいたほうがスムーズに進みます。
もし今後ナンバー1を目指すにしてもナンバー2をやっておくのがおすすめ。
なぜかというと、ナンバー2の動き方を次のナンバー2に見せられるからです。
いざ自分がナンバー1のポジションに立った時にナンバー2が不在だと、全てを自分でやるはめになってスピードが出ません。
しかし自分がナンバー2になってナンバー1を支える役割をしていると、それを見た周囲のメンバーは、ナンバー2はどのように動いたらいいかが実際に見れるので動き方をイメージできます。
また、献身的にナンバー2の役割を果たすと、次に自分が上に立った時に献身的にナンバー2の役割を果たす人が現れます。
まとめ
今回は、組織のナンバー2に求められる役割についてでした。
一人の力よりも組織で仕事をしたほうが大きな成果が出せますが、そのために実は大事なのがナンバー2の動き方。
強力なワンマンタイプのリーダーでも組織は成長しますが、より健全で長期的な成長を目指すのであればナンバー2の存在は大きいです。
そのナンバー2に求められるのは翻訳機と拡声器の役割。
献身的にナンバー2の役割を果たすことが、次のナンバー2を育てることになります。