人を育てるための本質。山本五十六に学ぶ人材育成のエッセンスとは!?




人材育成や部下の指導に苦心している人も多いのではないでしょうか?

それもそのはずで、学校で習うのは、国語・算数・理科・社会などの知識のみ。

実社会で使うような人材育成やマネージメントなどを学んぶことはほとんどありません。

実際に自分が部下の育成や指導をする立場に立った時に、過去に体験した、部活動や会社の先輩の指導方法を真似てやってみる感じだと思います。

それも体系的に学んだわけではないので、どうしても限界があります。

人材育成に壁を感じるのは当然といえば当然なのです。

戦時中に山本五十六(いそろく)という軍人がいるのですが、彼の人材育成に関する格言が秀逸で、人材育成のエッセンスが詰まっています。

やってみせ 言って聞かせてさせてみて ほめてやらねば人は動かじ

話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず

やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず

今回は、この格言を紹介します。

山本五十六とは?

太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官で、稀代の名将として今でも人気のある人物で、戦いに敗れながらも愛され続けています。

五十六(いそろく)という名前はとても珍しいですね。生まれた当時の父親の年齢が56歳だったのでこの名を授かりました。ちなみに、本人はあまり気に入ってはいなかったようです(笑)

子供の頃から負けず嫌いな性格だったらしく、小学生の頃「何でも食べるが鉛筆は無理だろう」とからかわれると、その場でボリボリと鉛筆を食べ始めたそうです(笑)

ハーバード大学に留学経験があったり、友人から紹介された女性に一目惚れして結婚したり、コーヒーに大量の砂糖を入れて「ずいぶん甘党ですね」とツッコまれると「できるだけ(仮想敵である)アメリカの物資を使ってやるんだ」と冗談で答えるユーモアがあったりと、人として非常に魅力のある軍人です。

そんな山本五十六の人材育成の格言が

やってみせ 言って聞かせてさせてみて ほめてやらねば人は動かじ

話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず

やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず

それでは一節ずつ紹介していきます。

やってみせ 言って聞かせてさせてみて ほめてやらねば人は動かじ

やってみせ

まずはお手本を見せてあげるところから。

ついつい時間がない時とかは、口で説明することで説明した気になってしまいますが、いくら説明しても、完成形がわからないと手探り状態になってしまいます。

まずは自分がやってみせることで、視覚情報として伝えることができるので、完成形を相手にイメージさせることができます。

育成には時間がかかるもの。面倒くさがらずにお手本を見せるところから始めましょう。

言って聞かせてさせてみて

やって見せた次のステップは、説明することです。

自分がやってみせたことを「さあ、やってごらん」だと言われたほうからすると「?」になってしまいます。

職人の世界の「見て覚えろ!」は新人を振るいにかけるという意味では効果があります。やる気のない部下に時間を割くよりも、必死で食らいついてくる部下のほうが成長の見込みがあります。

ただ、「見て覚えろ!」だと伝わるものも伝わらないですし、時間もかかってしまいます。

やって見せたあとは、言葉で補足説明をして十分に伝えましょう。

コツであったり、それをやる意味であったり、伝えられる部分を伝えて、そこから実際にやってもらいます。

本人が実際にやってみて初めてわかることって多いですよね。

やってみることで、わかったつもりだったことが、実際は何がわかってないかが明確になり、理解が深まります。

ほめてやらねば人は動かじ

人を動かす上で大事なのは「ほめる」こと。

命令ばっかりや、叱ってばっかりだと、なかなか継続してやろうとは思わないですよね。

「ほめて」育てるのか、「叱って」育てるのかで、どちらが効果が高いかを調べた研究がありますが、それだと「ほめて」育てたほうが成績が良かったそうです。

また、ほめることで、やっていることが正しいという認識ができます。

ほめることで、その行動を強化することができます。

話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず

話し合い

現場でのコミュニケーションは大事です。

お互いが意図しているところが違う可能性もあるので、コミュニケーションを取ることでその差を調整していきます。

上官からすると、コミュニケーションを取ることで部下の誤りを早期発見することができます。

耳を傾け承認し

人は誰しも自分の存在を認めたいし認められたいという根源的な欲求があります。自己重要感ですね。

そして自己重要感が満たされると、肯定的な思考、感情、行動が生み出されます。

逆に自己重要感が低いと、自己否定やマイナス思考になり、自分で自分の可能性にブレーキを掛けたりします。

そのため、部下の自己重要感を高めるために傾聴して承認することが大切です。

任せてやらねば人は育たず

できる人ほど部下に仕事を任せられないかもしれませんが、任せないと自分で判断ができない指示待ち人間になってしまいます。

最初は失敗をしたり時間がかかったりするかもしれませんが、できそうなところはどんどん任せていくことが大切。

任されたほうは責任感も出てくるので人材として育っていきます。

やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず

やっている 姿を感謝で見守って

「感謝」

ついつい経験の浅い部下を下に見てしまうかもしれませんが、チームや組織は人材があってこそ。

部下がいないと、部下がやる仕事を自分がやらなければならず、チームとして大きな仕事ができません。

また、自分より経験の豊かな人からすると、自分もまた未熟な存在です。

そういった未熟な自分についてきてくれている部下には感謝の気持ちが自然と湧いてくると思います。

部下は部下の方で、上官が自分のことをどんなふうに扱っているかは気付いているので、コマのように自分を扱う上官に対して、粉骨砕身で仕えようとも思いません。

感謝の気持ちがあってこそ、部下も仕事に一層身が入ります。

信頼せねば人は実らず

しっかりとコミュニケーションが取れていると、期待に対しては応えたいという気持ちが湧いてきます。

上官が部下に対して厚い信頼を寄せると、部下はそれに応えたくなるもの。

人は自分のためだけに仕事をしても、できる仕事には限界があります。

それよりも、大義であったり誰かのためにであったり、そういったものに対して自分の限界以上のチカラが発揮できて良い仕事ができたりします。

まとめ

今回は、山本五十六の人材育成の格言を紹介しました。

山本五十六が所属していた日本海軍は、上官の命令は絶対。上官がやれと言えば、文句も言わずにやるハードマネージメント当たり前でした。

ハードマネージメントのほうが上官は楽ですが、山本五十六は格言のように部下が育つようなマネージメントを取っているのが興味深いです。

彼が亡くなってから75年以上が経っていますが、人材育成のエッセンスとして現代でも有効な本物の教えではないでしょうか。

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