所属しているグループによって色んな役割がありますが、できれば人を惹きつけるような存在になりたいと多くの人が思っているのではないでしょうか?
今回は、漫画を例にして、普通っぽい人でも人を惹きつけるようになる2つの条件についてです。
目次
題材とする漫画の主人公3人
今回例にあげる漫画の主人公は次の3人です。どの漫画も爆発的にヒットしたので読んだ人も多いのではないでしょうか?
ルフィー(ワンピース:発行部数4億4千万)
かつての海賊王が遺した『ひとつなぎの大秘宝』を手に入れるため、仲間たちと一緒に旅をする冒険漫画。
主人公のルフィーは、小さな村の普通の少年。そこで命の恩人となるシャンクスという海賊と出会う所から物語が始まります。
ルフィーの底抜けの楽観主義と、要所要所で本質を見抜く姿に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか?
桜木花道(スラムダンク:発行部数1億2千万)
不良の高校生である桜木花道がヒロインの赤木晴子に一目惚れ。
「バスケットは…お好きですか?」と晴子に言われた一言からバスケを始めることに。
最初は流れで始めたバスケですが、次第にバスケの楽しさに目覚めて個性豊かなチームメンバーと全国制覇を目指す漫画です。
主人公の桜木花道は、高校でバスケットにデビューしたシロート。常識にとらわれないで挑戦する姿がカッコいいです。
信(キングダム:発行部数3600万)
中国の春秋戦国時代を舞台に、後の大将軍・信と後の始皇帝・政が中華を統一しようと活躍する姿を描いた漫画です。
主人公の信は戦争孤児で下僕という立場。
人よりも恵まれない立場にもかかわらず、格上の相手にも果敢に挑んでいく姿は思わず応援したくなります。
人を惹きつける2つの条件
それでは本題の人を惹きつける条件についてです。
次の2つの条件の両方を満たすと、人を惹きつけることができます。1つだけだと弱いので、両方を満たすことがポイントです。
条件1:将来の姿(ビジョン)をコミットメント
3人の主人公の全員が、物語の序盤で将来のありたい姿をコミットメント(宣言)をします。
桜木花道(スラムダンク):リバウンド王・桜木!!
信(キングダム):俺は天下の大将軍になる
コミットメントをしたときは、3人とも実力が全然伴っていません。
周りからすると、「こいつ何を言っているんだ」といった状態。主人公よりも強いキャラクターは他にもたくさんいて、コミットした時点での主人公はまだまだ全然ちっぽけな存在です。
ルフィーは旅に出たところで、仲間がまだ一人もいない状態。海には七武海や四皇など、強力な海賊団がゴロゴロいます。
桜木花道はバスケを始めてまだ数ヶ月。全国はもちろん県内にも桜木花道より上手い選手はいくらでもいます。
信はまだ実戦に出る前の下僕。戦場に出れば信より強い人はいくらでもいます。
これは、新卒1年目の新入社員が「俺は将来、日本一の大富豪になる!」と言っているような感じですね。後になって「あいつは新入社員の頃から何か違っていた!」となるかもしれませんが、言ったそのときだと、冗談と捉えられるか馬鹿にされるかのどちらかになる可能性が高いです。
主人公たちは、できるかできないか、周りの目を気にすることなく、自分の未来を本気で信じてコミットメントしています。
条件2:不屈の精神
コミットメントに加えて、もう一つの条件が「不屈の精神」です。
仲間が諦めそうになったときでも自分だけは絶対に諦めないという姿勢。
三人とも、絶体絶命のピンチのときはありますが、主人公だけは諦めていません。途中で諦めるヒーローってカッコ悪いですよね(笑)
そして、諦めなかった先に、巨大な敵を倒していくといったストーリーに人は感動して涙を流します。
ルフィーは、クロコダイル(七武海)やルッチ(CP9)やクザン(海軍大将)などの格上の相手と戦います。
明らかに分が悪くて、圧倒的ピンチだったとしても諦めずに立ち向かっていきます。
桜木花道は、山王戦にてデッドラインである20点差をつけられるシーン。
主将の赤木や他のチームメイトの表情は完全に諦めモード。けれども桜木花道だけは観客席に向かって『ヤマオーは俺が倒す!』と不屈の精神!
信も危険なギリギリの戦いをいつもしています。
王騎や麃公を倒した敵将の龐煖といったチートクラスの相手にも立ち向かっていきます。それを止めようとする仲間に言ったセリフが「俺が天下の大将軍になる男だからだ」カッコ良すぎますね。
諦めない姿勢を周りの人は見ています。
本気の生き様に人は惹かれる
どういったところに人は惹かれるかというと、それはその人の「生き様」。
こっそりムッツリ陰で挑戦して、うまくいってから後出しでうまくいったことを言われたらどうでしょうか?「すごいな~」とはなりますが、もうちょっと違う挑戦の仕方がありそうです。
例えば、営業で全国トップを取るとコミットメントしてから実際に達成するのと、コミットしないで結果的に達成するのと、どっちがカッコいいでしょうか?
コミットして達成しないと信用を失うというリスクがあります。
それに対してコミットしてないと、もし達成しなくても特にリスクがありません。ある意味、安全な立場です。
達成することは素晴らしいですが、リスクを取らずに安全な立場に身を置く人の言葉ってちょっと軽そうですよね。
薩摩藩の教えで、最もカッコいい大人というのが「何かに挑戦し、成功した者」というものがあります。
有言実行タイプが生き様として一番カッコいいと思うのは今も昔も変わらないようです。
まとめ:コミットメントして諦めない姿勢
人を惹きつける条件は次の2つです。
- コミットメント
- 不屈の精神
ルフィーにしても、桜木花道にしても、信にしても、言ってから諦めずに実行していきます。
有言実行する人に、人は惹かれます。
周りでカッコいいと思う人も、この2つの条件を満たしているのではないでしょうか?
漫画の主人公も物語が進んでいくと独特のオーラを放ち始めますが、物語の序盤では普通のキャラクター。
まだ実力もない状態にもかかわらず、将来の理想像を見据えてコミットメントすることが最初の一歩になっています。
もし人を惹きつけるような存在になりたいと思ったら、勇気を出してコミットメントしてみると、見える景色も変わってきます。