【書評】「デス・バイ・アマゾン」はアマゾンに対抗するビジネスの指南書

デスバイアマゾン




最近では時価総額がアップルに続いて2番目に1兆ドル超えたアマゾン。

ちなみに日本のトップ企業の時価総額は、

  • 第1位 トヨタ 24兆6,421億円
  • 第2位 NTT 11兆1,653億円
  • 第3位 NTTドコモ 10兆6,301億円
                      ※2018年5月11日時点

トヨタと比較しても5倍ぐらいの時価総額があります。日本のトップ3社の合計よりさらに大きい…

アマゾンのプライム会員になれば特典も多く、利用している人も多いと思います。

日本での年会費は3,900円/年ですが、これは世界的にみても格安。アメリカだと119ドル/年。日本の3倍ぐらいの価格ですね。

ユーザーからすると年会費以上のメリットがあるので会員数も激増していて世界で1億人を突破しました。

タイヨウ
便利すぎて、アマゾンがなくなるとかなり不便さを感じてしまうと思います

ますます勢いに乗っているアマゾンですが、競合からしたら脅威以外の何者でもありません。

消費者の購買行動が実店舗からオンラインショッピングへと移行したことで、百貨店やショッピングモールが閉鎖に追い込まれています。

アメリカのおもちゃ販売大手のトイザらスもアメリカ内の735店の全ての閉鎖を発表。倒産に追い込まれました。

タイヨウ
自然淘汰は仕方ないですが、好きな企業も倒産したり買収されたりしました

販売カテゴリーの多いアマゾンですが、もともとの原点は書籍販売。

そこから、今では家電やアパレル、スポーツ用品、生鮮食料品などあらゆるカテゴリーの製品を取り扱っていて、今後も拡大するでしょう。

さらには利益率を高めるためにプライベートブランドの販売も行っているので、今はまだアマゾンと競合していないメーカーやIT企業であっても今後はあらゆる企業がアマゾンの競合になる可能性があります。

アマゾンの独走を止めるには独禁法違反ぐらいかと思いますが、それが発動されるのもまだ先の話。

そのアマゾンに対抗する手段はないかと思い、本書を読みました。

どんな本?

アマゾンの躍進で大打撃を受ける企業が流通・小売業を中心に増え続けていますが、生き残りをかけて、対抗策を講じる企業の動向を解説しながら、流通・小売業の将来像が描かれています。

「おー、こんな便利な技術が!!」と思うような技術を持つ、日本では知られていない海外スタートアップの事例も多く紹介されています。

技術革新

レジなし店舗の「アマゾン・ゴー」

棚から取り出した商品をそのままカバンに入れて、店内でレジに並んで精算せずにそのまま出ることができます。

専用アプリを通して、アマゾンアカウントとクレジットカードが紐付けられていて、店内に無数に設置されたカメラとセンサーで何を手にとって外に持ち出したかがわかる仕組み。画像認識の技術が使われています。

これとは別の技術でIDタグを書く商品に付ける技術があります。こっちのほうが精度高く精算できるみたいですが、IDタグ自体のコストが高いため、実用化するとなると量産化が必要になることが短所。

日本の東証マザーズに上場しているサインポストも画像認識の技術を使って、アマゾン・ゴーより2年前に試験的に披露されているので今後の日本勢の活躍も楽しみです。

どういった形にせよ、今後はレジ打ちの店員さんが近い将来いなくなりそうです。

タイヨウ
コンビニのレジで待ち時間がなくなるのは嬉しいですね

アマゾンの特徴は、徹底的なお客様志向であり、掲げているのは「地球上で最もお客様を大切にする企業」。

常に最安値で、迅速に顧客に商品を供給しようとする姿勢を持っています。

しかも、安値で高いシェアを握ったからといって、その後に価格をつりあげるようなことをしません。

決しておごるわけではなく、お客さんの方を見ながら常に成長を続ける企業のアマゾンは、ユーザーからするとありがたい存在。

ユーザーに優しく革新的な技術と圧倒的な資金力を持つアマゾンにどのようにして対抗していくのか?

アマゾンに殺されない戦略

ガチンコでアマゾンに対抗しようとしても、まず間違いなく勝てません。

圧倒的な資金力とアマゾンの他のコンテンツとの総合力を相手に戦った結果、体力を削られて倒産するか買収されます。

そこでポイントになるのは、アマゾンと真正面から戦わずに、少しでも何かをずらし、アマゾンの持つ強みを発揮させないようにすること。

まとめると次のようになります。

  1. アマゾンと異なる顧客層を取り込む
  2. アマゾンが強みを活かせない土俵で勝負する
  3. 独自の技術を持つ
  4. 強力なブランド力
  5. シナジーを発揮する
  6. 圧倒的な商品力で差をつける
  7. カスタマイズ&パーソナライズ
  8. かゆいところに手が届くサービスの提供

何かしらの独自の強みを持っている企業だけが生き残ることができます。

逆に、独自性がなく価格競争に飲まれるモノを扱っていると、アマゾンが進出してくると一瞬で淘汰されそうです。

独自性を活かしながら、常に挑戦し続ける姿勢が経営者にあるかが求められます。

まとめ

本書には、色んな企業の独自の技術や取り組みが紹介されていて、ますます便利になる世の中がイメージできました。

その反面、アマゾンはやはり強大であることを実感。強みのある日本企業も、アマゾンから狙われると買収の対象になりかねません。

アマゾンに限らず、今の時代はスピードが特に命。

アイデアがあったらどんどん先駆けて試していって、最初に市場を作ってポジションを取りに行くことが大切だと思いました。

最後に、楽天の三木谷さんの言葉を引用。

頑張れ日本企業!!

スピード!!スピード!!スピード!!スピードが未来を決めるのだ

引用:三木谷浩史

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