そういった悩みはありませんか?
部下や生徒を教育していると、諦めてしまいそうになるときがあるかもしれません。
けれども、「教える」の語源を知るとガラッと気持ちが変わるかもしれないですよ。
そこでこの記事では、「教える」の語源から、教育・指導するのに最も大切なことについて書きます。
3分くらいで読めるので、教育や指導で相手に思うことがある方は、まずはご一読を!
教えるの語源は「愛しむ」
教えることの本質は、教えるの語源を知るとわかりやすいです。
まずは語源を知るために重要な、百人一首に選ばれている後鳥羽院の和歌をご紹介します。
人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は
後鳥羽院(百人一首99番)
意味:人が愛しくも思われ、また恨めしく思われたりするのは、この世をつまらなく思う、もの思いをする自分にあるのだなぁ。
この歌にある「人もをし」の『をし』は「惜しい」→「いと惜しい」→「愛しい」。
つまり「をし」というのは「愛する」「愛しむ」ことです。
またそこから「大切なものを人に分け与える」という意味が生まれ、知識や知恵などを人と分かち合うことを「をし」→「教える」となったんですね。
ポイント
「教える」の語源は「をし(愛しむ)」
教育・指導するときに最も大切なことは?
部下や生徒などに教育・指導するときに大切なことはたくさんありますし、本屋さんやAmazonをのぞけば、教育論や指導法の本は多く出版されています。
ただし、「教える」の語源からもわかるように、教育の根底にあって一番大切なものは、「愛情」。
人には得意不得意があるので、すぐに伸びる人もいれば大器晩成タイプの人もいますよね。
芽がすぐに出そうだからだとか、センスがないからダメだとかで切り捨てていると、本来育つ可能性がある人も育たないですし、別の可能性を見出すこともできません。
けれども、教育に「愛情」があるとどうでしょうか?
例えば……
- もっとわかりやすい教え方はないだろうか?
- もしかしたら他の可能性を示してあげたほうがいいんじゃないか?
- もっとじっくり腰を据えて指導してみよう
愛情があるからこそ、相手に取って何が一番いいのかを親身になって考えることができるんですね。
教えるのが上手い人の共通点
教えるのが上手い人は世の中にはたくさんいます。
「上手い」の定義にもよりますが、本当に教えるのが上手いのはテクニックがあるとかではなくて人間性に秘訣があるんでしょう。
上辺の付き合いではなく本気で生徒と向き合う姿勢に、生徒たちも動かされるんですよね。
金八先生や川藤先生の熱血指導の根底にあるのは生徒への「愛情」
センスがある人だけ伸ばそうとするのではなく、問題児にもちゃんと親身になって指導しているからこそ、それを感じた生徒たちも自分と向き合って伸びていくんでしょう。
ポイント
教える側が相手に対してどれだけ「愛情」を注げるかが教育には大切。
まとめ
この記事では次のことを書きました。
- 教えるの語源は「愛しむ」
- 教育・指導するときに最も大切なことは「愛情」を持って接すること
- 金八先生や川藤先生のように、教えるのが上手い人の共通点は「愛情」があること
人に教えるとなると、「教え方」などの方法論やテクニック論にいきがちですが、一番大事なのは相手に愛情を注ぐことです。
親が子に与えるような無償の愛があれば、いつかどこかのタイミングで花は開くでしょう。
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