そういった疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事では、投資を始めるにあたって何から買うかというお悩みを、投資歴15年でインデックス投資で利益をあげた私の経験から解決します。
具体的には次の順番にご紹介していきます。
- インデックス投資とは?
- インデックス投資かアクティブ投資か?
- インデックス投資のメリットとデメリット
- インデックス投資を勧める理由
5分くらいで読めるので、何を買うか迷っている方は、まずはご一読を!
目次
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、日本の日経平均やTOPIX、アメリカのS&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法のことです。
例えば、日経平均が5%上昇したら、自分の資産も同じく5%上昇するような市場平均を目指す投資方法です。
日経平均に連動しようとした場合、日経225と呼ばれる主要225銘柄に投資をする必要があります。しかし、、個人投資家だと資金面で現実的ではありません。
そのため一般的には、株価指数(インデックス)と同じ値動きをするよう設計された投資商品(投資信託・ETF)を購入することで実現する投資方法です。
こういった投資商品を総称して「インデックス・ファンド」と呼びます。
インデックス投資 vs アクティブ投資
インデックス投資に対して、インデックスという平均値よりも高い運用成績を目指して投資対象を選ぶ投資のことを、アクティブ投資といいます。
アクティブ投資はリスクを取ってハイリターンを狙う攻撃型の投資なので、負ける時のダメージも大きくなるハイリスク・ハイリターンの投資方法なんですね。
ただし、国内のアクティブファンドの70~80%はインデックスファンドに負けているという事実があり、他の国に関しても同様の結果が出ています。
アクティブファンドのパフォーマンスがインデックスファンドよりも悪くなりがちな理由として次の3つがあげられます。
- 運用コストが高い
- アクティブ運用が市場をつくる
- 好成績を維持することは困難
それぞれ見ていきましょう。
運用コストが高い
アクティブファンドは、市場平均以上のパフォーマンスを発揮する銘柄を選択するのに、ファンドマネージャーやアナリストが分析や調査が必要になります。つまり、運用コストが高くなってしまうわけですね。
(市場平均+運用コスト)を上回る成績を出すことは簡単なことではありません。
一方、インデックスファンドでは、インデックスと連動するように機械的に運用することができるので、アクティブファンドのように銘柄選択のための綿密な調査・分析などをする必要ありません。
そのため、インデックスファンドは運用コストを低く抑えることができるわけですね。
アクティブ運用が市場をつくる
アクティブファンドは積極的に運用することで、自分で自分の首を締めるといったことをしています。
これは、アクティブファンドが桁外れの資金・情報を持っていることが原因です。
情報を精査した結果、アクティブファンドが大きな資金力で売買すると、それ自体で株価が値動きします。それにつられて他の市場参加者も売買するので、インデックスである市場平均も連動して動くことになります。
その結果、アクティブファンドとインデックスファンドの値動きに相関関係が発生するので、運用コストで負けるアクティブファンドがインデックスファンドに比べて不利になるわけです。
好成績は続かない
アクティブファンドは、短期では良好な結果を出すことができても中長期で好成績を出し続けることは困難です。
アクティブファンドが組み入れている銘柄の中には、パフォーマンスが低いものが出てきます。個人投資家であれば、パフォーマンスが低い銘柄も持ち続けることができますが、ファンドの場合は、外野からの声もあるので悠長に持ち続けるといったことが困難です。
その結果、売買回数が増えるため、運用コストも上がることになります。
また、組み替えた銘柄のパフォーマンスが高ければいいですが、低くなるとまた組み替える必要が出てきてしまいます。
アクティブファンドは、短期的には市場平均であるインデックスファンドを超えることができますが、安定的に長期でインデックスファンドを超えるパフォーマンスを発揮することは困難なわけです。
インデックス投資のメリットとデメリット
メリット
少額で分散投資できることが一番のメリットです。
安定した運用をしようとすると分散投資をする必要があるのですが、個別銘柄で幅広く分散させようとするとかなりの資金が必要になります。
例えば、携帯会社の株を購入することを考えてみましょう。1社だとリスクが高いので、携帯大手3キャリアの株を分散して購入するとします。
それぞれの2020年12月29日の終値は次の通りです。
携帯大手3キャリアの株価
ソフトバンク:1,247円
KDDI:2,358円
それぞれ100株単位で売買されるので、3社の株を購入しようとすると、最低額で60万円ほど必要になります。
携帯会社などの通信銘柄だけでなく、他の業界などに分散投資しようとすると、個別銘柄で個人投資家が分散投資をするには限界があるわけですね。
その点、インデックスファンドに投資をする場合は、証券会社にもよりますが、一万円程度からインデックスに連動した分散投資が可能です。
デメリット
安定的に運用できるのがインデックス投資のメリットですが、安定的を逆に言うと、地味な投資方法ということです。
インデックス投資のリターンは市場平均程度なので、1年で10倍といった派手なホームランは狙えないということ。
こつこつヒットを打つように、年間のリターンが数%~15%程度と考えられます。つまりは地味な投資方法なわけですね。
どうしてインデックス投資がオススメなのか?
株価指数などに連動したインデックスファンドに投資するインデックス投資が優れている理由として、世界経済は右肩上がりに成長しているので、それに連動するインデックスに投資することは着実なリターンが期待できるからです。
次の図は、IMFが2018年に発表した世界経済の推移です。
世界のGDPの推移
引用:横浜銀行
世界経済は今まで右肩上がりに順調に成長していますね。
また、IMFはこれからの世界経済の成長率は次のように予想しています。
引用:横浜銀行
日本を始めとする先進国は鈍化しますが、世界全体としては今後5年間もこれまでのように成長が続くと予想されています。
また、人口ボーナス論からも、これから生産年齢人口の増える新興国は経済成長が期待できて、今後50年程度は成長が続くと見込まれています。
世界経済がまだしばらくは右肩上がりに成長すると予想できるので、インデックスに投資することでこの世界経済の成長の波に乗れるわけですね。
まとめ:インデックス投資は初心者にも優しい安定した投資方法
この記事では次のことを書きました。
- インデックス投資は株価指数(インデックス)に連動する投資方法
- インデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも好成績
- 少額で分散投資できるのがインデックス投資のメリット
- インデックス投資は、一攫千金といった派手さはない
- 世界経済は右肩上がりに成長しているのでインデックス投資は経済成長の波に乗れる投資方法
投資を始めて間もない頃は何を買ったらいいか迷うと思いますが、安定的な資産運用を目指すのであればインデックス投資がオススメです。
短期間で資産が何倍にもなるような派手さはないですが、長期で運用することで着実な資産形成をすることができます。