「〇〇さんにこの仕事をお願いしたい!」
自分だからこそ依頼される仕事っていうのは、やりがいがありますよね。
逆に、誰でもできる仕事しかできないと、都合のいい便利屋さん状態。
替えのきく人材には、大切な仕事はなかなか回ってこないですし、契約も切られやすいです。
どうせだったら、替えのきかないような頼られる存在になりたいですよね?
今回は、無理せず自分の価値を最大化させる方法についてです。
100万人に1人の貴重な存在になるためには?
何かのジャンルで100万人中1位になれたら、仕事はわんさかくると思います。
けれども、普通にやって100万人のなかで一番を取るとなると、かなりハードルが高いのではないでしょうか。
例えば、野球にしても、100万人いる人の中で一番うまくなるっていうのは、とてつもない才能と努力が必要になってきて、現実的に自分がなれるかというとかなり厳しいと思います。
そういったなかで、誰でも100万人に1人の貴重な存在になるにはどうしたらいいでしょうか?
そこで、藤原和博さんが提唱しているやり方を紹介します。
まずは100人の中で一番を目指します。一万時間の法則に従って、何かのジャンルに一万時間をかけて打ち込むと、そのジャンルではプロと言われるレベルぐらいになることができます。
この時点で100人中で一番ぐらいになっています。
同じように、別のジャンルで同じように、100人中一番になります。そして、別のもう一つのジャンルでも同じように100人中一番になります。
そうすると、1/100 x 1/100 x 1/100 = 1/1,000,000となり、特別な存在になることができます。
例えば、(お笑い芸人) x (美容師) x (調理師)といったように、複数のジャンルを掛け合わせことで、自分をレアカード化させるといったことです。す。
点と点をつなげ
どのジャンルを選ぶかについて、絶対的な正解はありません。
できるだけそれぞれが近いジャンルを選択したほうがいいと言われることもあれば、全く違うジャンルを選択したほうがいいと言われることもあります。
ジャンル選定に参考になる考え方が、「Connecting The Dots(点と点をつなげ)」
スティーブ・ジョブズの格言として有名です。
アップルコンピューターは美しいフォント(文字のデザイン)を取り入れたことがヒットの理由の一つです。
もともと、ジョブズは学生の頃に、カリグラフィーに純粋に興味を持って授業を受けていました。
受講していたときは、それを今後ビジネスに活用しようといった発想はありませんでした。
そして、実際にコンピューターを開発するといったときに、カリグラフィーの知識が役に立って、美しいフォントを持つアップルコンピューターが誕生したというわけです。
コンピューターとカリグラフィーという、点と点をつないだわけですね。
しかし、初めから点をつなぐつもりで取り組んだわけではなく、自分の経験を振り返ったときに始めてつながります。
1/100を目指すジャンル選択についても同じで、後になってから初めて、どのようにつながるのかわかります。
その状況になってみないとわからない
もしかしたらジャンル選定を間違えたと思うこともあるかもしれません。
1万時間を投下した後に、実際に使えないジャンルを選んでしまったと後悔することも考えられなくはありません。
けれども、実際は後々になってからでないとわからないことが多いです。
例えば、全財産が100万円という状態で、知らないうちに友だちが冗談のつもりで100万円分の宝くじを購入してしまったとしましょう。
おそらく、全財産を使われたほうからすると、家賃も払えないしご飯も食べられないので、最悪といえば最悪な状況です。友人を罵倒するかもしれません。
けれども、買った宝くじが幸運にも当たって手元に3億円が入ってきたらどうでしょう?
最悪と思っていた状況が一変して、幸せを感じるかもしれません。
ここからわかることは、最悪と思えることも時間が経ってみれば最高になることもあるし、時間が経ってみないと実際はわからないということです。
もし、ジャンル選定を間違えたと思ったとしても、それはその時点でのことで、後々になって、最高のジャンル選定と思える状況になるかもしれません。
まとめ
今回は、替えのきかない存在になるために、無理せず自分の価値を最大化させる方法についてでした。
一つのジャンルで100万人中一番になることが難しかったとしても、複数のジャンルを掛け合わせることで誰でも実現することができます。
また、ジャンル選定についても、狙って選ぶこともできますが、実際は後々になってみないとわからないことも多いです。
兎にも角にも、まずは特定のジャンルに没頭して1/100の存在になるところから替えのきかない存在になる一步が始まります。