感謝を素直に表現できる人って素敵ですよね。
感謝を言葉で表した時に出てくる言葉が「ありがとう」。
この「ありがとう」を普段から言えているか。
逆に「ありがとう」を言えていない状態ってどういう状態でしょうか?
言葉を切り口に考えてみましょう。
目次
感謝の言葉「ありがとう」
「ありがとう」の反対語って何?
「ありがとう」の反対語は「当たり前」。
ついつい当たり前だと思っていることってないですか?
例えば、親やパートナーが料理を作ってくれるのは当たり前、部下が仕事をしてくれるのは当たり前、上司が指導してくれるのは当たり前、などなど。
当たり前と思えることは、実際は当たり前ではありません。
誰かが何かを自分のためにしてくれるのは感謝するべきもの。
特に、無償の愛を与えてくれる親に対しては当たり前になりがちですが、本来なら一番に感謝すべき存在。
そもそも親がいないと自分が存在せず、社会にも貢献できないのですから。
そして、「ありがとう」の語源は「有り難し」。
もう少し書き下すと、「当たり前ではなく、めったにないこと」。
レアなことに対して適当な態度は取らないですよね。
例えば、好きな芸能人と会えるとしたら態度で表現するはずです。
ありがとうというのは、それぐらい大切な言葉です。
心を込めたありがとう
この「ありがとう」という言葉を本気で言いたいですよね。
忙しいときとかは、「ありがとう」を相手の目を見ずに言ってしまうことが私にもあります。
入ったお店の店員さんでも、定型文として「ありがとうございました」と言っている人もいます。
一人の店員さんが「ありがとうございました」と言ったら他の店員さんも掛け声として一斉に「ありがとうございました」と言うお店もあります。
何が正解というものではないですが、本当に「有り難い」ことであったら、どういった態度で相手に「ありがとう」を伝えるでしょうか?
しっかりと相手の目を見て、気持ちを込めて「ありがとう」と言うと思います。
インターネットの発達に伴い、以前に比べて流れている情報量が格段に増えています。
日本生命の発表によると毎日新しく250京バイトのデータが生み出されているそうです。
これは、2時間強の映画でいうと約5億本分に相当します。
世界では、毎日250京バイトものデータが、センサー、オンライン決済、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどで作られています。(※1)ちなみに、京(けい)は数の単位で、1京は1兆の1万倍です。
スマホなどを見ていると流れてくる情報量が多くて、常に情報を処理する必要がある感じです。
以前に比べて忙しい世の中と感じるはずですね。
そんな中で、スタンプで終わらせるのではなく、相手に気持ちを込めて本気の「ありがとう」を言うことが大事ではないでしょうか。
「ありがとう」を禁止してみる
「ありがとう」で気持ちは伝わるのか?
一日のうちに何回「ありがとう」という言葉を使っていますか?
そしてその「ありがとう」という言葉にある感謝の気持ちは本当に相手に伝わっていますか?
「ありがとう」という言葉は使いやすいので、ついつい使ってしまいます。
けれども、もし「ありがとう」という言葉を使わずに別の言葉で表現するとしたらどうでしょうか?
「部屋をキレイに片付けてくれたから気持ちよく過ごすことができるよ」
「資料がキレイにまとまっていたから先方にわかりやすくプレゼンできたよ」
「みんなのフォローをしてくれてるから、部の雰囲気が明るいね」
部下などに頼んでおいたものを受け取ったときに「ありがとう」の一言で済ませてしまうことがあるかもしれませんが、「ありがとう」以外の表現をしようとすると具体的になると思います。
その具体性が本当にあなたが相手に感謝していることです。
「ありがとう」で気持ちは伝っているのか?
言わないより言ったほうがいい「ありがとう」ですが、「ありがとう」だけで相手にあなたの気持ちは十分に伝わっているのでしょうか?
忙しいと「ありがとう」の一言で済ませてしまうことがあるかもしれませんが、「ありがとう」だけではきっと十分ではありませんよね。
部下にレポートをまとめておいてもらって受け取ったときに「ありがとう」と伝えるのと、「オマエの資料はいつもわかりやすくて、お客さんにそのまま出すけどいつも好評だよ」と伝えるのとでは、部下の受け取り方は全然違います。
「ありがとう」以外の表現をしたほうが具体的になるので、部下にとっても嬉しいはずですよね。
「ありがとう」を禁止して感謝の気持ちを伝えてみる
「ありがとう」は便利なので感謝の気持ちを気軽に表現するのに使い勝手がいいのですが、それだけだと十分に気持ちを表現できませんし、相手にも伝わっていません。
そこでオススメなのが一日だけ「ありがとう」を使うのを禁止してみるというもの。
「ありがとう」を使ってはいけないとなると、頭を使う必要があるので結構大変です。
けれども、そうすることで自分がいかに助けられているかがわかりますし、コミュニケーションも豊かになるでしょう。
まとめ
お客様や遠い存在には「ありがとうございます」と言う機会はありますが、近い存在ほど「ありがとう」と言う機会は減っていきがち。
けれども本当に大切にしたいのは、そういった近くにいる人たちこそでしょう。
そして近い人に、一日だけ意識的に「ありがとう」という便利な言葉を使わずに感謝の気持ちを伝えてみてください。
言うほうも言われるほうも温かい気持ちになると思うのでオススメです。