頑張っている部下を見ると褒めたくなりますが、残業してまで頑張っている部下を褒めてはいけません。
そこでこの記事では、働きすぎる部下を褒めてはいけない理由と、長時間働くことの重要性を解説します。
3分くらいで読めますし、まずはご一読を!
我慢して働くことは美談ではない
毎日残業して頑張っている部下を見ていると、その頑張り具合を褒めたくなることがあると思います。
けれども、勤務時間を超えてまで働く部下を褒めてはいけません。
褒めてしまうと、残業して頑張ることは良いことと部下は思ってしまいますし、頑張っている自分に酔ってしまう人も出てきてしまいます。
「残業して頑張って働いていると上司が褒めてくれた…」
特に尊敬している上司から褒められると、頑張って残業してしまうことってありますよね。
日本人の気質として「我慢が美徳」と思うところがありますし、自己犠牲の精神は美しいことだとは思います。
ただし、頑張って、頑張って、ギリギリまで頑張ってしまうのは危険。
夏の高校野球でも、連日連投して肩や肘を壊す選手がいます。
高校生が勝負の世界で投げ抜く姿は感動的ですが、まだ先のある選手のことを考えると無理は見過ごしていいものではないでしょう。
我慢することが美徳という風潮が、その人の将来を潰す可能性を高めてしまいます。
頑張って長時間勤務をしている部下も、安易に褒めてはいけないわけですね。
人の倍以上の努力をする
「周りが残業してるから自分も残業する」といった周囲への同調や、上司から残業して頑張っているのを褒められたり、圧力で長時間労働することは良いことではありません。
疲れてしまってパフォーマンスが下がりますし、体を壊してしまうこともあります。
外的要因で頑張っていると続かないわけです。
けれども、本人がやりたいと言う場合は話は別。
潰れないように上司はちゃんと見ていてあげる必要がありますが、頑張れるだけ頑張ったほうがいいでしょう。
世の中の成功者と言われる人たちは、狂ったように長時間働いている人が多いです。
サイバーエージェントの藤田さんは…
週110時間ということは、9時に出社するだろ、そして深夜2時まで仕事する。それを平日5日間。あとは土日に12時間ずつ働くと110時間だ
引用:藤田晋
ソフトバンクの孫さんの留学時代は…
皆さん食事する時、たいがい両目でお皿見て食べるでしょ。
僕はね、そんな贅沢はなかったんですよ。そんなことはできない。
必ず、食事する時も教科書をにらみながら、視野の端っこにボーッっと見える皿にフォークを突き刺して、とりあえず刺さったものを食べる。時々こしょうみたいなのがそのまま入って「あーっ」と叫んだりすることも。
それくらいの状態でね、勉強してました。
引用:孫正義
基本的に寝るか仕事をするかぐらいで働いています。
自発的に仕事をする人に、一日8時間勤務というような縛りを設けてしまうと、その人の成長を著しく遅めてしまいます。
みんなそれぞれ努力しています。
人並みに努力をしていれば、人並み止まり。
人の2倍、3倍の努力して、初めて人より半歩前に出れるので、人並み以上の努力をすることが大切ですし、そのためにも長時間働くことは意味のあることなんです。
まとめ
この記事では次のことを書きました。
- 上司は残業する部下の頑張りを褒めてはいけない。
- 我慢しての頑張りは継続的なパフォーマンスを発揮できない。
- 本人が自発的に頑張りたいときは、上司は丁寧にサポートして限界まで頑張らせてあげるほうが成長につながる。
自分を殺して働くことが日本人にとって美徳のように感じられますが、無理して働いていると必ず心身のどこかに歪みが起きて疲れてしまいます。
上司は部下が残業して頑張っている姿を見て褒めるのではなく、勤務時間内で終わらせるように指導すべきでしょう。
とはいえ、本人がやらされるわけでもなく、自発的に頑張っているのなら話は別。
限界近くまで頑張ったほうが成長しますし、世の中の成功者と言われる人たちは、少なくとも一時期は狂ったように働いた経験があります。
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