学生の頃に多くの人がバイトをやってお金を稼ぐことを覚えたと思います。
バイトの多くは時給なので、一定の時間働けばそれに見合ったお給料が貰えますよね。会社員になると月給になって、決められた日にお給料が貰えることに。
労働の対価としてお金を貰っているわけです。
今回は逆に、お金は何の対価なのかを深掘りします。
お金とは?
そもそもお金って何のためにあるんでしょうか?それを知るためにはお金の3つの機能を知っておく必要があります。
お金の3つの機能
- 価値の交換
- 価値の保存
- 価値の尺度
1つずつ見ていきます。
1.価値の交換
お金が発明されるまでは、物々交換で欲しいものを手に入れていました。「お肉をあげますから、代わりに野菜をください」こんな感じですね。
ただ、これだと不都合があります。自分の欲しいものと相手の欲しいものは必ずしも一致しないので、交換が成立しないことが頻発します。
そこで、お金を間に挟むことで、スムーズに交換を行えるわけです。
2.価値の保存
物は時間が経つとどんどん価値が下がっていきます。
お肉にしてもお野菜にしても、しばらくすると腐ってしまって無価値になってしまいます。
お金は腐ることがないので、価値を保存することができるわけですね。
3.価値の尺度
物の価値を測る尺度にもなります。
ここでは「時計」を例にしてみましょう。
ある時計を見せられて「この時計っていくらすると思う?」と聞かれてもイマイチわからないと思いますが、「この時計は100万円の価値がある」と言われると、どれぐらい高価なものか想像できますよね。
お金は客観的な価値を測るモノサシになるわけです。
労働で得られるお金は「生み出した価値の大きさ」の対価
本題ですが、労働の結果として得られるお金は、何の対価になるのでしょうか?
それは、「自分が生み出した価値の大きさ」の対価として、給料であったり報酬を貰っているということです。
何か高い価値を生み出していれば、その対価として大きな金額を貰えますし、何も価値を生み出していなければお金は貰えないわけです。
何も価値を生み出していなければ、労働力という資源を浪費している分、むしろ損失として捉えることもできます。
大事なのは、自分がどれだけの価値を生み出したかということです。
すごくシンプルですね。
労働で得られるお金は「差し出した時間や努力」の対価ではない
どれだけ価値を生み出せるかが、給料の対価になります。
ですんで、どれだけ長時間働いていても、努力していたとしても、それ自体には意味はなくて、価値を生み出しているかどうかが重要なわけです。
子供や学生の頃は、努力や頑張り自体が評価されます。テストで高い点数を取ったほうが良かったとしても点数が悪いから退学といった学校もないでしょう。
けれども、社会人になると評価の尺度が変わります。結果が求められるわけですね。
努力や頑張りもある程度評価されるかもしれませんが、何よりも結果が重要視されます。
「これだけ頑張っているのに、これだけしか貰えないのか…」こういった感想を持っている場合、その原因は次の3つうちのどちらかです。
- 会社が期待する価値を生み出せていない
- 生み出した価値を評価するシステムがない
- そこまで価値の高い仕事ではない
もし価値を生み出せていないのであれば、価値を生み出せるように成長する必要があります。
もし価値を適正に評価されていないのであれば、適正な対価を要求するのか別の会社に転職するのかといったアクションを取らない限りは、同じ不満を持ち続けることになります。
もし誰でもできる仕事をしているのであれば、なかなか給料は上がりません。会社に対して強い要求をすることも厳しいでしょう。その場合は、自分の価値を高めるためためのスキルを身につける必要があります。
お金は自分が生み出した価値の尺度
需要と供給の関係で、希少価値の高い仕事には多くの対価として多くのお金が支払われますし、誰でもできる仕事には残念ながら少ないお金が支払われることになります。
介護士や保育士のように、過酷な労働の割に対価としてのお給料が少なすぎるといったアンバランスな職業が一部ありますが、概ね、需要と供給のバランスは保たれていると思います。
そういった意味では、世の中のお金の仕組みは割とシンプルで、お金を稼ごうと思ったらより大きな価値を提供できるようになればいいわけですね。
自分が今稼いでいる額は自分に対する社会からの成績表。
自分が社会に提供できる価値が大きくなればなるほど、対価として入ってくるお金も大きくなるわけです。
こう考えると、仕事に対する取り組み方がワクワクしてきませんか?
まとめ
今回はお金は何の対価なのかを深掘りしました。
バイトや会社員も、基本的に職場に行けば、決まった日にお給料がもらえます。
ただ、それを繰り返していてもあまり面白くないですよね。
それよりも「あなただからお願いしたい」といったように、自分にしか生み出せない価値を提供したほうが楽しそうです。
お給料や報酬の対価は、「時間」や「努力」ではなく「生み出した価値の大きさ」と考えると、仕事への取り組み方が変わってくるのではないでしょうか。
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