誰に対しても平等に接する。
言うのは簡単ですが、普段から実行できているかと言うとなかなか難しいもの。
相手のポジションや職業によって、無意識に人を選んでコミュニケーションを取っていると思います。
ただ、それによって気づかないうちに発生している多くの機会損失。
今回は、人を選んだコミュニケーションで発生する機会損失について深掘りします。
自分より下に見ている人をぞんざいに扱うことの機会損失
相手より下に見られて敬意のない態度を取られたことってないですか?
逆に、自分が相手を下に見て、心の中で馬鹿にしたことってないですか?
相手を下に見ることはよくないことですが、多かれ少なかれ人間はそういう心理が働くものだと思います。
なぜかと言うと、人間は自分を特別な存在だと思いたい生き物だから。
優越感に浸りたいというのは人間の性かもしれませんが、それで諦めてしまうと人としての器の成長もそこで止まってしまいます。
やはり、誰であっても人として平等に接するようになりたいですよね。
下に見られたエピソード
今でも覚えているのが、私が20代でカメラマンアシスタントだった頃。
百貨店のチラシの撮影でのことです。スタジオで撮影するために引き取った商品を百貨店に返却するときのことです。
その返却を各フロアの売り場(リビング、紳士服、ベビー、食品などなど)に手渡しで返していくのですが、ときどき、ぞんざいな対応をする社員さんがいます。
お客さんには満面な笑顔ですが、返却をしている私には言葉遣いが荒くて態度も雑みたいな。
いわゆる発注側特有の業者的な扱いです。
その人からすると、業者の中の一人かもしれませんが、私がプライベートでお客さんの立場になったとしたら、その人からはあまり買いたいとは思いませんよね。
何かのタイミングで立場が変わることは往々にしてあるので、どこかで機会損失を生み出す可能性があります。
なによりも、その人の人間としての器の小ささがいろいろ損を引き起こすと思います。

自分より上に見ている人にアタックしないことの機会損失
モノゴトが上手くいくようになるための最善の方法は、上手くいっている人に聞くこと。
自分で試行錯誤を一からするよりも、既に結果を出している人から聞くほうが圧倒的に速いです。
しかし、圧倒的な結果を出している人はかなり近寄りがたいオーラを出しているもの。
例えば、平社員が経営に興味があるからといって全盛期の尖ったスティーブ・ジョブズに気軽に話しかけられるかというとちょっと厳しいですよね。
もしくは、職場とかでも話を聞きたいけれどもなかなか話しかけづらい人がいると思います。
こういったときにガンガン話しかけに行けるか、もしくは腰が引けてしまうかで大きな差が出ます。
勇気を出して話しかけに行けば何かが変わる可能性が。エッセンスを盗めるチャンスです。
逆に、話しかけなければ現状維持で何も変わりませんが、成長の機会損失が発生してしまいます。

人を選ばない人たち
世の中の成功者と言われる人たちは、考えていることと、言っていることと、行動が一致しています。
よりよくあるためには、誰かの顔色を伺っているよりも、自分のやりたいことを貫く信念があるから。
今回は偉大な2人をピックアップします。
松下幸之助
もはや伝説的な経営者といえる松下幸之助さん。
当時使われることが多くなったカタカナ語の意味がわからなかったらしく、若手社員に一覧を作って欲しいと依頼しました。
日本を代表する経営者が自分の欠点をさらけ出して、歳の大きく離れた人に教えてもらう。
普通ならプライドが邪魔しそうですが、松下幸之助さんは知ったかぶりをせずに素直に質問をしました
その真摯な姿勢に感動した若手社員は、その後役員となって、松下電器の発展に貢献したそうです。
ご自身はカタカナ語の理解が進み、さらには有能な人材を育成する結果につながりました。
本田圭佑
ミランの10番を背負った日本を代表するサッカープレーヤーであり経営者。
ビッグマウスと言われようが、自分の信じた未来を実現させるために圧倒的な努力で突き進みます。
そんな本田選手がカッコイイ男を定義しています。
カッコイイ男ってねぇ、表裏ないんですよね。人をあと選ばない。人見る人にはなりたくないと自分に言い聞かせている。
誰に対しても平等に接すことができる人間を目指したいなと思っている。引用:KEISUKE HONDA CAFE SURVIVE ♯5 VS 若手起業家 〜世界一への思い〜
まさに生き方に出ていますよね。
思ったことは監督であろうがメディアであろうが誰に対しても物怖じせず言う。
だからこそ色んなチャンスを掴んでいきます。
反発も大きいですが、自分の芯が定まっていて替えの効かない人材です。
みんながやりたくても出来ないことをやっているところに勇気をもらっている人も多いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、人を選ばないコミュニケーションについて機会損失を絡めて深掘りしました。
ついつい自分主体のコミュニケーションやストレスのない楽なコミュニケーションを求めた結果、誰かを見下したり、上の人へのコミュニケーションを避けてしまいがちです。
しかし、実は大きく機会損失している可能性があります。
いきなり全てにおいて人を選ばないコミュニケーションができるかというと、なかなかそうはいかないかもしれませんが、平等に接する人でありたいですよね。