教えても育たない部下にそういった不満を持ったことはないですか?
そこでこの記事では、指導方法と教育には時間がかかるということについて書きます。
2分くらいで読めますし、教えてもなかなか育たないと感じられている方は、まずはご一読を!
ティーチングとコーチングの違い
指導するアプローチは大別すると2つの方法があります。
それは、「ティーチング」と「コーチング」
ティーチングは答えを教えるのに対して、コーチングは本人による気付きを促します。
日本の学校教育はティーチングですね。
短時間で大量の知識を詰め込むためには、答えを教えてしまったほうが早いですしね。
もちろんティーチングにも欠点があって、自分の頭で考えるという過程をすっ飛ばしてしまうことです。
一問一答のように答えが準備されているものに対してはすぐに反応できますが、答えのない問いに対しては反応しづらくなってしまいます。
一方、コーチングは答えを教えるのではなく、自発的な気付きを促します。
自分で気づけるほうがいいわけですが、もちろんコーチングにも限界はあって、それは自分の頭の中に考えるもとがない場合。
多少の経験があって、その経験をもとにコーチの指導のもと気付きを得るわけですが、そもそも元になる経験や知識がないと組み立てることができないので、気付きも得られません。
ですんで、学習初期の頃はコーチングよりもティーチングが適していると言えます。
試行錯誤の末にたどり着いた答え
大事なのは試行錯誤をするということ。
自分の頭でしっかりと考えるということですね。
ああでもない、こうでもないと自分で考えてたどり着いた答えには大きな気付きがあって、知識経験として活きます。
けれども、指導者が安易に答えを教えてしまうと、表面的な知識に終始するのですぐに忘れてしまうんです。
指導者からすると答えを教えてしまったほうが、相手もすぐにレベルアップさせることができる気がするので、答えをすぐに渡してしまいがちです。
けれども、相手のことを考えた場合、すぐに答えを渡すことが最適かというとそういうわけではないわけです。
教育にはコストがかかる
教育するには思った以上にコストがかかります。
それは費用的なものもそうですし、時間的なものもかかります。
「8回伝えてようやく人は腹落ちする」という話があるように、一回言って伝わるかというとそういうわけもなく、何回も繰り返し伝える必要があるわけですね。
相手は途中で「あー、もうっ!そんなに言わなくたってわかってるよ!」と思うかもしれませんが、それぐらいしつこく伝えてようやく伝わるもの。
しかも、安易に答えを教えると気付きも少なくなってしまうので、本人が自発的に気付くためにも時間は必要です。
本当に人を指導しようとしたら、時間がかかることは覚悟しておく必要があるわけですね。
まとめ:教育にはコストがかかる
この記事では次のことを書きました。
- 指導するときはティーチングとコーチングを使い分ける。
- 試行錯誤の先に出した答えは永続性がある。
- 教育するにはコストがかかる。
ついつい一回教えたらすぐにできることを期待してしまいますが、なかなかそうはいかないもの。
教育には時間がかかりますし、すぐに答えを教えてしまうのは指導者の怠慢。
教育にはコストがかかることを覚悟して、しっかりと向き合っていきたいですね。
人気記事 圧倒的な自分の才能(強み)の見つけ方。