コミュニケーション

信用と信頼。厳しくも温かみのある組織に求められる2つの価値観。

2018年12月16日

「殺伐とした会社の雰囲気がつらい…」

「緩んだこの職場の空気だと業績が上がらない…」

職場の雰囲気が厳しすぎたり甘すぎたりすることに問題意識を持ったことってあるのではないでしょうか?

会社組織はサークル活動ではないので仲良し集団である必要はないのですが、かといって業績ばかりを追い求めて人間関係が希薄すぎるのも居心地が悪いですよね。

今回は、厳しくも温かみのある組織に求められる「信用」と「信頼」の2つの価値観についてです。

信用とは?

信用とは、条件付きで相手を信じることです。

信用は常に実績や担保を元に築かれます。

例えば、信用調査や信用取引。

信用調査は、お金を貸すときに、返済能力があるか資産状態などを調査すること。

信用取引は、証拠金を担保に、持っているお金以上の取引をすること。

このように信用には、相手を信じるにあたって必ず実績や担保などの証拠が必要になります。

会社組織は「信用」によって動きます。

信頼とは?

信頼とは、無条件で相手を信じることです。

信頼するには実績や担保は必要ありません。

相手が嘘をつこうが裏切ろうが、それでも相手を信じることです。

約束を破られたからといって相手を疑っているようでは信頼しているとは言えません。

親が無条件に子供を信じているような状態が信頼です。

人生を豊かにする人間関係を築くためには「信頼」が大切になります。

信用と信頼。どちらも欠けてはならない大切な価値観。

信用と信頼。

どちらも大切な価値観であり、どちらか一方が欠けたとしても組織はうまく回りません。

信用のみを重視すると、ものすごくドライな組織になります。

実績や結果でのみ判断していくので、情を挟まない軍隊のような厳しい組織になり、人間関係も希薄になります。

逆に、信頼のみを重視すると、気の緩んだ仲良し集団の組織になります。

相手が失敗しようが裏切ろうがひたすら信じることになるので、居心地はいいかもしれませんが人事評価も甘く締まりのない空気になります。

仕事の成功や失敗などの実績を客観的に評価する「信用」をベースにしたシステムを回しつつ、一対一では相手が失敗をしたときでも「信頼」をベースにした人間関係を構築する。

そういった「信用」と「信頼」の両輪を回すことが、厳しくもあり温かみのある組織につながります。

まとめ

今回は、厳しくも温かみのある組織に求められる「信用」と「信頼」の2つの価値観についてでした。

信用と信頼。

似た言葉ではありますが、人を信じるにあたって条件付きか無条件かの違いです。

ビジネスは信用をベースに回っていて、豊かな人間関係を築くためには信頼が必要となります。

会社組織においては、信用と信頼の両輪が必要になります。

信用だけだと、実績のみのドライな組織に。

信頼だけだと、緩んだ仲良し組織になります。

信用と信頼の両方を用いることで、引き締まった空気感を持ちつつ、温かみのある組織になります。

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