トラブルや問題が発生したときに「やっかいだな~」「面倒くさいな~」って思ったりしないですか?
問題が問題を呼び永遠に繰り返される状態。
問題が発生しなければ毎日楽しく過ごせるのに…
もし問題が発生しなければストレスのなさそうな毎日になりそうですが、問題が発生しないのは敵がいないゲームのようなもの。
放置するといつまで経ってもレベルアップしません。
「問題」をネガティブに捉えてしまうのは、「問題」と「課題」とを混同しているせいかもしれません。
今回は、問題と課題の違いと、課題があることは前に進める証拠という内容です。
「問題」と「課題」の違い
問題とは?
仕事における問題とは、「観測可能なマイナスの事実」のことです。
集客がうまくいかない、コストが高い、メンバーのモチベーションが低い……
これらは全て観測可能な事実であり、組織にとってマイナスの影響を及ぼします。
こういった、組織の現状にマイナスの影響を与える事実が「問題」です。
では、どうすれば問題は解決できるのでしょうか?
その解決策になるのが「課題」です。
課題とは?
課題とは「問題解決への取り組み」のことです。
問題を見つけただけでは現状は何も変わりません。見つけた問題を解決可能な形に落とし込むことで課題が姿を現します。
すなわち、「課題」というのは、現状望ましくないマイナスの事実と理想の状態とのギャップを埋めるための取り組みのことを意味します。
つまり、「問題」はマイナスの原因そのものであり、「課題」はマイナスの原因を改善するための取り組みということです。
仕事の本質は?
社会にある問題や人がより良い毎日を送れるようにするための行為が仕事です。
英語が話せない、育児と仕事が両立できない、といった問題を解決するために、通訳や保育士といった仕事があります。
東京から大阪まで歩くと2週間もかかってしまうところを、新幹線があれば2時間半で行けるので、交通インフラは仕事になります。
逆に、社会の問題解決や人の生活の役に立たないようなことは仕事というよりも趣味になるわけです。
課題があるということは前に進める証拠
人の役に立つ行為全般が仕事であるとした場合、お客の課題解決をすることが仕事ということになります。
また、組織内でも課題があるということは前に進めるということです。もし課題がないとすると、それは仕事をしていないか打つ手がないということです。
問題がない組織はありませんが、課題がない組織はだんだん衰退していきます。
まとめ
今回は、「問題」と「課題」の違いと、課題があることは前に進める証拠という内容でした。
問題を問題のまま放置すると、さらに問題が発生して収集がつかない状態になってしまいます。
それらの問題を解決への取り組みとしての課題に落とし込むことで前に進めるわけです。