
読書って習慣になってしまえば苦もなく読むことができるのですが、そうでもないとついつい後回しになってしまいますよね。
私も学生時代や新卒の頃は結構読んでいたのですが、仕事が忙しくなってくるとパタリと本から遠ざかってしまっていました。
けれどもフリーランスになってみて、今までの職場以外で仕事ができる人や会社を経営している人で「すごいなっ!」って思う人の多くは読書家だったんです。

そこからオススメの本を読むようになって、今では月に10~15冊は読むようになりました。
何か課題があるときは、本からの知識を実際に試してみて解決することが多いです。
今回は、どうして本を読む必要があるかについてです。
目次
読書しなくても生きていける
そもそも読書が必要かと言われると、「読書は必ずしも必要ではない」となります。
なぜかというと、本を読まなくてもみんなそれぞれ生活ができているから。
例えば、「一冊本を読んだら100万円の報酬がもらえる」であったり「本を読まないと昇進できません」といったことだと、本はもっと読まれるはず。
実際のところはそういったことは起こらないですし、読書しなかったからといって現状より悪くなることってないですよね。
ただし、ここで大切になるのが機会損失という考え方です。
機会損失とは?
どういうことかというと、「もし本を読んで知識を手に入れていたら、その知識を使ってもっと利益が手に入っていた」といったように、手に入るはずの利益が読書をしなかったことで得られずに、結果として損をしているということです。
読書をしないからといって今より悪い状況になるわけではないので、必ずしも本を読まなくてはいけないというものではありません。
けれども、「読書をしていたら得られた利益」を逃している可能性は高いです。
本でしか手に入らない知識がある
インターネットが発達する前は、調べ物をしようとしたら本を読む以外に情報を取る手段があまりありませんでした。
例えば、マーケティングについて知りたいと思っても、周りに専門家や経験者がいなければ聞くこともできないので、本に頼るしかなかったわけです。
それが今ではインターネットで検索すれば多くの情報をあっという間に無料で手に入れることができるようになったので、いちいち本屋さんに行って本を買って調べる必要がなくなったわけです。
「読書って必要ないよね」っていうのも、あながち間違いではありません。
けれども、どうして読書が必要かというと、本にしか書かれていない知識や考え方があるわけです。
例えば、私のお気に入りの本の「生き方」
こういった本に書かれている内容というのは、インターネットで探してもなかなか見つかりません。
インターネットはちょっとした調べ物をするには便利ですが、質の高い情報を手に入れようとしたら本を読む必要があります。
読書は効率的
本以外にも知識や情報を手に入れる手段はいくらでもあります。
インターネットや人に直接聞くなど、いくらでもやり方はあります。
けれども、どうして読書が必要かというと、本からだと質の高い情報を取るのに効率的だから。
インターネットの情報は正確性がイマイチですよね。
著名な人が発信しているのであればまだ信憑性はありますが、多くの場合は誰かわからない人が発信しているのでネットの情報には信憑性がありません。
何か間違いがあっても削除したり訂正することも簡単にできてしまいますし。
それに対して、本は著者や出版社が内容をしっかり調べた上で出版しているので、信憑性がインターネットに比べて格段に高いです。
しかも、実際に本になるまで数ヶ月~数年はかかるので、構成もしっかりと練られていて体系的に理解しやすくなっています。
逆にインターネットはリアルタイム性が大切なニュースやちょっとした調べ物をするときに活躍します。
要は使い分けですね。
読書と年収の関係
お金持ちには読書家が多いです。
出版文化産業振興財団の調査が次のような調査を行いました。
読書量と収入の関係
1 カ月間に読む本の平均冊数と、世帯年収の関係をみたところ、一ヶ月に最低3冊以上の本を読むのは割合として、
- 世帯年収が「1500 万以上」の人が最も多い40.5%
- 最も少ないのは「300~500 万未満」の人で 22.6%
一ヶ月に1冊も本を読まないと回答した人が割合として、
- 一番少ないのは世帯年収が「1500 万以上」の人で 9.5%
- 一番多かったのは「300~500 万未満」の人で 28.8%
ココがポイント
こういった調査は他にもあって、トーマス・コーリー(Thomas C. Corley)が行った、233人のお金持ちと128人の貧しい人々を5年間に渡る調査によると次のようなことがわかりました。
お金持ちの習慣
裕福な人の88%が毎日30分以上、自己成長のために読書をしています。ほとんどの人は娯楽のためには読んでいませんでした。
お金持ちだから読書家なのか、読書家だからお金持ちなのか。
卵が先か鶏が先かの話にはなりますが、傾向性として読書量が多い人のほうが収入が高く、読書を習慣にしているという結果が出ています。
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会うたびに変化している人は魅力的
会うたびに好奇心旺盛で成長しているのがわかる人と、いつも同じようなことばかりしか言わない人だとどちらが魅力的でしょうか?
代わり映えしない人との会話は安心感はありますが、ちょっと退屈ですよね。
常に成長している人との会話は自分にとっての刺激になりますし、切磋琢磨できる関係っていうのは素敵だと思います。
私の周りの傾向性として、成長速度の早い人の特徴として、まず最初にそのジャンルの本を多読することが多いようです。
10冊~30冊ぐらいを短期間に読んで一気に概要を理解してから、圧倒的な行動量で動きます。
そういった人はどんどん成長しますし、知識経験の幅も広くて、人としての器も大きい気がします。
読まなくても成功している人はいる
色々と読書のススメ的なことを書きましたが、「読書していなくても成功者はいるよっ!」っていうこともありますし、「読書しているのに全然パッとしない…」っていうこともあります。
イチローさんはほとんど読書をしないそうです。
読書をしない理由として、「自分が経験してないことを自分が経験したかのように錯覚してしまうのが苦手。それよりも自分と向き合って何かを得たい。」といったことだそうです。
本を読むことによってまるで自分が経験したように感じてしまい、借り物の知識で満足することが嫌なんだと思います。
確かにその通りで、本を読んで自分が実際に試していない知識だとすぐにボロが出るもの。

大切なのは読書でインプットした知識を、アウトプットして血肉化させることです。
インプットとアウトプットをワンセットにすることで初めて使える知恵になります。
読んで満足してしまう読書だと、むしろしないほうが頭の中がシンプルに保たれるのでいいかもしれません。
結論:本の必要性は読書をした人にしかわからない
読書はしたほうが良いという理屈もありますし、しなくても良いという理屈もあります。
どちらが正しいというものでもありません。
ただ、一つだけ確かなのは「読書をした人にしか読書の魅力はわからない」ということ。
何事も経験してみないとわかりません。
エベレストに登頂した人にしかその本当の価値はわかりませんし、病気になった人にしか病気の大変さはわかりませんよね。
読書もそうで、本当の価値は
- 本を読んで知識を手に入れる
- 手に入れた知識を使ってみる
- それによって、より良い結果が得られる
こういった成功体験を手に入れた人にしかわかりません。
以前、Twitterで話題になった風刺画が次のものです。
引用:netgeek
本を読むことで世の中のありのままを見ることができる。
それを積み重ねることで、読んだ本人にしか見れない景色を見ることができる。
そういったメッセージが込められているんだと思います。

読書は必要かというと、「必ずしも必要ではない。読書の価値を感じられるまで読まないと本当の価値は実感できない。少なくとも私には必要。」となります。
まとめ
今回は、どうして本を読む必要があるかについてでした。
読書は習慣になってないと、ついつい後回しになってしまいますし、読書をしなかったからといって今より悪い状況になることはありません。
けれども、読書をすることで今までになかった視点を手に入れることができます。
成功者は読書の習慣があるという傾向性もありますしね。
実際に読書が必要かどうかは、実際に読書をした人にしかわかりません。
私の場合は読書による成功体験があるので、「読書をするな!」と言われてもコッソリ本を読むことになります。
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