そういった悩みをお持ちではありませんか?
スタッフや部下を抱える立場にいる人からすると、指示を逐一出さなくても、率先して自発的に動いてくれたら嬉しいのですが、なかなかそうはいかないですよね。
そこでこの記事では、スタッフが自発的に動くにはどうしたらいいのかについて書きます。
具体的には次の順番にご紹介していきます。
- マニュアル通り指導しても動かない理由
- チームで問いを共有する
- 問いではなく答えを与える危険性
3分くらいで読めるので、スタッフがなかなか自発的に動かいないという方は、ぜひご一読を!
マニュアルだけだと足りない理由
スタッフが自分で考えて自発的に動いてくれれば嬉しいのですが、指示を出さないとなかなか動かないといったことはよくある話です。
多くの場合、スタッフにオペレーションのマニュアルを理解してもらって、あとは状況を見ながら動いてといった指示を出すといったもの。
けれども、これだとなかなか期待するほど自発的な行動といったものに結びつきません。
それもそのはずで、マニュアルの字面だけだと、「どうして」マニュアルに書かれている行動をするのかがスッポリ抜けてしまっているからです。
居酒屋などに行った時に遭遇するパターンですが、お店に入った瞬間に色んなところから「いらっしゃいませ~」という大きな声で棒読みの挨拶を聞いたことがないですか?
これは、「お客様が来店したら、大きな声で挨拶しましょう!」というマニュアルを忠実に守っての行動だと思いますが、お客の顔も見てないのに「いらっしゃいませ」っていうのにすごく違和感を感じます。
何のために挨拶するのかが抜けてしまって、マニュアルが先行しているパターンでしょう。
マニュアルは一定の水準までスタッフのレベルを効率的に上げてくれますが、マニュアルだけに頼ると思考停止になってしまう危険性があります。
チームで問いを共有する
そこで有効なのが「問いの共有」です。
問いかけには強制力があって、質問されると自動的に思考が働くようになっています。
例えば、誰かと会話しているときに「好きな映画は何?」って聞かれたら、無意識に好きな映画を思い浮かべますよね。
この問いかけの強制力を使って思考を働かせるわけです。
先ほどの居酒屋の例の場合、もし「日本一の居酒屋のサービスってどんなんだろう?」といった問いをスタッフ間で共有したとすると、スタッフそれぞれが日本一のサービスを想像するようになります。
・100%の笑顔でお出迎え
・オーダーが入って10分以内に必ず料理を出す
・グラスが空きそうになったら呼ばれる前にオーダーを取りに行く
スタッフそれぞれがそれぞれの日本一を考え始めます。
マニュアルだけだと、書かれている範囲内の行動におさまってしまいがちですが、「問いの共有」をすることでスタッフそれぞれが考えて動くようになります。
答えを与えることの危険性
問いの共有はスタッフの自発性を高めるうえで有効なのですが、一つ注意したいのが、リーダーやマネージャーが「答え」を与えてしまうことです。
影響力のある人が答えを与えてしまうと、そこで思考が止まってしまいます。
「日本一の居酒屋のサービスってどんなんだろう?」という問いかけに対して、「〇〇である!」といった固定したイメージを与えてしまうと、そういうもんだと受け入れてしまって、自発性が失われてしまいます。
共有するのは問いだけで、影響力のある人が与えた答えは共有しないのがポイントです。
まとめ:
この記事では次のことを書きました。
- マニュアルだけだと深いところまで伝わらない
- チームで問いを共有すると思考が生まれて自発性が生まれる
- 答えを与えると自発性が失われてしまうので注意が必要
指示を待つばかりではなくて、スタッフそれぞれが自発的に考えて動けるチームは強いですよね。
最初からそういった状態になっているわけでもないので、最初のきっかけとして問いの共有は有効です。ぜひ試してみてください。