誰かに何かを依頼するときに、安心して依頼できる人とそうでない人とがいますよね。
特徴として挙げられるのが、高い基準と安定感。
この人に依頼すれば、「質の高いものを必ず出してくれる」といったイメージがあるから依頼します。
逆に、「質もありきたりだし、成果物にばらつきがある」ようだったら依頼しづらいですよね。
今回は重宝される人の特徴として挙げられる、高い基準と安定感についてです。
高い基準の数字を安定して出す
世の中には残念ながら一発屋と言われる人たちがいます。
世間の目にさらされているお笑い芸人、アーティスト、スポーツ選手などが取り沙汰されることが多いですよね。
逆に、お笑い芸人だと、毎回テレビに呼ばれる人もいたり。
この違いはどういったところにあるんでしょうか。
ビジネスマンにおいても本質的には同じで、重宝される人もいれば、そうでない人もいます。
重宝される人はどういった特徴があるのかをみていきます。
高い基準の数字を出す
その人物の基準値がどこにあるかです。
例えば、営業マンの場合を考えてみましょう。
営業所でトップの数字を出しているのか、もしくは他の営業マンに埋もれてしまっているのか。
トップは目立ちますし周囲からも期待されるので、どんどんチャンスが与えられます。その結果、伸びていきやすいです。
そのため、営業マンであればトップを目指すと思います。
しかし、ここで注意が必要です。日々の努力が実って初めて当月トップを取ったとして、このときに大事なのは翌月の数字。
アクセルを踏んでトップを取った反動で、何も考えないでいると普通は翌月の数字が落ちます。
安定した数字を出す
大事なのは高い水準で安定していること。
もし仮に高い水準だったとしても、次のグラフのように波がある場合は厳しいです。
調子がいいときは数字を出せるけれども、調子を崩すと大滑りしてしまうような。
マネージャーの立場だと、こういった人には数字を任せづらいです。見込みの数字を立てづらいので。
例えば、野球の場合でも、打率が異様に低いけれども、打てばホームランみたいな選手だと、監督としては使いづらいですよね。
高い基準&安定している法人と個人
どういった法人や個人が高い水準で安定しているのでしょうか。
法人:ニトリ
家具チェーン最大手のニトリホールディングス。
モノが売れない時代にもかかわらず、31期連続の増収増益を達成。
進化論にもあるように、生き残るのは環境の変化に強いこと。
ニトリは従来、郊外のロードサイドへの出店がメインでしたが、若年層を中心とした「クルマ離れ」や、ネット通販の普及といった市場環境の変化に対応して、都市部への出店に転換しました。
それにしても、31期の増収増益ってすごいですよね。株価も右肩上がりで、5年で5倍ほどになっています。
投資家からも十分に信頼されている証ですね。
個人:イチロー
スポーツ選手で高い水準と安定感と言えばイチロー選手でしょう。
走攻守の全てにおいて基準が高く、しかも打率高くエラーも少なく勝負強い。野球に取り組む姿勢も誠実。監督としてはこの上なく使いやすい選手だと思います。
イチロー選手も環境の変化に対応しています。日本でプレーしているときは特徴的な振り子打法でしたが、大リーグの環境に対応するために、振り子打法をやめる選択を取りました。
シーズンによって、打撃フォームを微妙に変化させています。
それまでに結果が出ているからといって、それに執着するわけではなく、結果を出すために柔軟に対応しているところがプロフェッショナルですね。
まとめ
今回は、重宝される人の特徴として高い基準と安定度についてでした。
信用され、重宝されるためには、
- 競合よりも頭一つ以上抜きん出た高い基準を持っていること
- 長期間に渡って高い基準を維持し続けること
単発で高い基準を出すことは比較的難しくありません。むしろ求められるのは安定感。
トップを狙うのと同時に、それを維持することを考えて動くことが大切です。