起業した人に起業の理由を聞くと、様々な理由が返ってきます。
- やりたいことがあった
- がっつり稼ぎたかった
- 憧れる起業家がいた
- 会社で干された
- 会社に適応できなかった
- 自由なライフスタイルが欲しかった
本当に様々ですね。
ただ、これから起業したいと思っている人の中には、起業の理由がまだ明確になっていない人もいると思います。
そこでこの記事では、起業するのに理由が必要かどうかについて書きます。
起業の理由があったほうがいい理由
情熱を燃やして行動を維持できる
やる理由がある人はやはり強いですしブレません。
例えば、アロマテラピストとして起業する人がいたとして、その人には小さい頃から可愛がってくれていたおばあちゃんの認知症が進んでいたとします。
起業の理由が「認知症予防に効果のあるアロマで人を幸せにしたい!」だったとしたらどうでしょうか。
情熱を持って起業できそうですよね。
そして起業は誰かに命令されるものでもないので、自分自身でエンジンを動かし続ける必要があります。
起業してみるとわかるのですが、色々と行く手を阻む問題が発生します。
起業する理由がなければ挫折しやすいところですが、理由があることで情熱を持ってエンジンを動かし続けることができるわけです。
仕事を受ける判断軸になる
起業してからしばらくすると色んな仕事が依頼されるようになります。
そんなときに起業の理由があると判断軸になって、仕事を受けるかどうかジャッジしやすくなるんです。
余裕がある状態であれば色んな仕事を受けたほうが経験値も上がりますし、今後何かにつながる可能性もあるので受けたほうが良いことが多いでしょう。
けれども、仕事が立て込んできて忙しくなってくると全部は受けられないので優先順位を付ける必要が出てきます。
そんなときに起業の理由が大切になってくるんです。
「起業することで何をしたかったのか?」「誰を幸せにしたいのか?」
起業の理由が軸になるので、ブレなく判断することができるわけです。
起業する理由は必要か?
起業するのに理由はあったほうが良いです。
けれども必ず必要かというと、実際はあったほうが良いぐらいのもので絶対必要というものでもありません。
起業する理由がないと起業してはいけないわけではないですし、崇高な志が必要というわけでもありません。
起業はやってみて初めてわかることが結構多いので、実際にやってみてから考えるといった起業家も多い印象です。
私が尊敬している経営者の中には、「モテたいから起業した」といった人もいます。
私もカメラマンとして起業しましたが、起業の理由は「満員電車が嫌だ。上司に干渉されたくない。自由に働きたい。」ぐらいでした。
ふざけた理由に思えるかもしれませんが、本人としてはかなり真剣な理由でした。
そして起業してもがいているうちに「人生にチャレンジする人を応援して日本を元気にしたい」といった気持ちからコーチングをするようになったんですね。
例えばプロ野球選手に憧れる少年がいて、プロ野球選手になりたいとして、「どうしてプロ野球選手になりたいの?それって手段でしょ?プロ野球選手になって何がしたいのかが大切でしょっ!」と言っても少年は困ってしまいます。
やりたいからやるぐらいで良いんです。
理由はあるにこしたことはないですが、最初は起業したいから起業するで良いんです。
理由は理念になる
ただし、ビジネスを継続しながら、ビジネスをする理由は問い続けたほうが良いでしょう。
「何のためにビジネスをする?」「誰を幸せにしたい?」
考え続けているうちに人生を通してやりたいことの輪郭がだんだんと浮き上がって形になっていきます。
するとそれが理念になっていくわけです。
「何のために?」がないまま続けているとボヤッとしたビジネスになってしまいますし踏ん張りが効きづらいです。
理念があれば応援者が生まれる
理念を掲げると今度はそれを応援してくれる人が出てきます。
例えば、「このビジネスを通して働くママをサポートしたい!」「みんなが学びたいときに学べて活躍できる社会を作りたい!」といった理念を掲げたビジネスがあったらどうでしょうか。
「そのいいね!応援したい!!」といった人が現れてきそうですよね。
いわゆる「この指とまれ」効果です。
自分が何をしたいのかを打ち出すからこそ、周りの人も反応できるわけですね。
まとめ
この記事では、起業するのに理由が必要かどうかについて書きました。
理由はあったほうが情熱を燃やし続けることができますし、ビジネスを進める上での判断軸になります。
ただし、必ずしも必要ではありません。
起業したいから起業するといったように、起業自体が起業の理由でも大丈夫です。
起業して暫く続けているうちにボンヤリしていたものが段々とクッキリしてきて理由がみつかり、それが理念になっていきます。