ビズリーチの南さんが書いた本です
ビズリーチは人材の会社。聞いたことがある人も多いと思います
人材業界では以前は採用する会社側がお金を出して求人情報を出稿するのが当たり前でしたが、ビズリーチがユニークだったのは求職者課金型のモデルというところ
質の高い求人情報を提供することで求職者側が逆にお金を出すシステムをつくりました
僕がビズリーチの名前を初めて聞いたのは2014年頃で、その頃は社員数が200~300人ぐらいだったと思います
それが今や800人ぐらいにまで成長
しかもダイレクトリクルーティングという採用方式なので、紹介で人がビズリーチに入社していきます
ダイレクトリクルーティングの何がいいかというと優秀な人材を低コストで採用することができること
学校のクラス内のグループと同じで、人は似た人同士で繋がっていきます
優秀な人の知り合いは優秀な人が多いです
人材業界の報酬体系は、人材を斡旋すると斡旋した業者が紹介した人の年収の30%が成功報酬として支払われる仕組みになっています
例えば、年収1,000万円の人材を企業に紹介した場合、斡旋業者には成功報酬として300万円が支払われます
人材採用って企業からしたら大きなコストですよね
だから1年ぐらいで辞められるとすごい損失なわけです
ビズリーチはダイレクトリクルーティングという、紹介で人を採用する仕組みを取り入れているので30%の採用コストが発生しません
コストが抑えられるメリットがありますが、逆に言うと紹介したいと思わせるぐらいに会社が魅力的でないとそもそもダイレクトリクルーティングは成立しません
僕がこの本を読もうと思ったきっかけと言うと、世の中の風潮としてフリーランスや自分らしい生き方といったように個の活躍が重要視される時代
しかし、1人でできることに限界があるのも事実
何か大きなことをやったりするには仲間が必要ですし、何より仲間と一緒に仕事をしたほうが楽しいですもんね
文化祭と一緒で、人と何か生み出していくのって楽しい
楽しいことをする上で必須条件の仲間
その仲間の作り方を南さんが書いた本は読むっきゃない!
どんな本?
帯にはこんなことが書かれています。
すべてを一人で抱え込む必要なんてない
信じて任せ合える「仲間」がいるから、強くなれるんだ
なんか青春ですね!
マンガみたいなメッセージですが、マンガの主人公みたいに南さんがひたむきに生きているからなのかと
これを言えるっていうのは、カッコイイ大人の見本ですね
南さんは一度お会いさせて頂きました
第一印象はスーツを着てダンディーなオジサンといった印象でした
しかし話し始めた瞬間から圧倒的な熱量が伝わってきました
この人、本気で勝負してるんだって思った瞬間です
顔は笑っていますが目の奥には殺意すら感じる本気さです
できるビジネスエリート特有の雰囲気
ビズリーチを築き上げた南さんが、仲間とは何なのかをストーリー仕立てで書いた本です
しかし、プロローグではこんなことがいきなり書かれています
「南さんはひとりよがりすぎる。いくら熱心に口説かれても、私の気持ちは動きません」
「南さんの言動には打算が透けて見えるんですよ。仲間になろうと言われても、ただあなたに利用されるだけのような気がしてしまって。それって本当に仲間といえますか?あなたとは一緒に仕事したくないです」
面と向かって言われると心が折れそうです
ひどい言われようですね
ただ、言うほうも結構覚悟が必要じゃないですか?
適当な付き合い方だと適当な断り文句で終わりそうですが、本音で話してくれるあたりは南さんが本気でぶつかったからなんじゃないかと
南さんの生きてきたスタンスが垣間見れる本です
本書を読んでいて、僕が心に響いたのは
①何をやるかより、誰とやるかが重要である
②断れることや無関心を気にしてはならない
③「話は簡単」なのではない。たった今、「話を簡単にした」のである
細かく見ていきます
①何をやるかより、誰とやるかが重要である
自分が好きなこと、興味があること、楽しいことをやりたい!
っていうのは当たり前ですが、やっぱり大事なのは誰とやるか
気の合う仲間と何かをするのって馬鹿げたことでも楽しい!
それが好きなことだったらなおさら楽しい!!
喜びや楽しみも分かち合ってこそ
どんなにキレイな景色や美味しいごはんも、一人だと寂しいですよね
僕も以前は一人でカメラ片手に旅行をしていましたが、やっぱり誰かと一緒に行く旅行のほうが楽しいです!
(一人で旅行していたのは写真をマイペースで撮りたかったから。誰かと一緒だと、何時間も同じ場所でシャッターチャンスを待つっていうと気を遣ってしまうので一人で旅行してました)
一生付き合える仲間と本気で作り上げていくってワクワクしますよね
②断られることや無関心を気にしてはならない
夢は嘘でもなければ、人に迷惑をかけることでもない
断られることや無関心を気にしてはならない
大きな有名企業でもない限り、なかなか応募が殺到するということいのではないでしょうか
採用活動をしていて断られ続けると、採用活動自体が億劫になったり断られることに敏感になってしまったりします
そりゃそうですよね
自分が実現したいことがあって、そのビジョンを熱く語ったりラブコールを送っているのに断られ続けると結構キツイです
けれども、夢って嘘でもなければ人に迷惑をかけるものでもないです
悪いことをしてるわけではないですし、誰から何を言われようと胸を張っていいものです
誰かが自分の夢を笑ったり無関心だったとしても笑わせておけばいいんです
だって、実現させるのは誰でもなく自分なんですから!
③「話は簡単」なのではない。たった今、「話を簡単にした」のである
南さんが目をつけていた優秀なエンジニアの竹内真さんを誘うときのシーンです
話がどんどん積み重なってややこしくなるときってありますよね
いろんな条件がついたりしてどんどん複雑になることって
それを放置するとどんどん絡まっていきます
それを多少強引だったとしても本質を掴んで簡単にする
確かに仕事ができる人って要点を掴んでシンプルに解決していく
逆に仕事ができない人はどんどん複雑にして混乱状態になる
話しを簡単にする
意識します!
まとめ:仲間がいるから強くなれる
南さんの創業期のストーリーが書かれていて、仲間っていいなって思える本でした
想いでつながって、誰かと何かをやるって楽しいですよね
例えば、甲子園で優勝するっていう想いでメンバーが集まって部活動に取り組むって楽しそうじゃないですか?
もちろん練習は厳しいし試合に負けたら悔しいし、楽なことばかりではないでしょうけど
本気で目指した仲間とは一生付き合えると思います
この本では最初は南さん一人から始まった想いが、それに共感した仲間と一緒に仲間とビジネスを作り出す冒険のストーリーが書かれています
創業期でリクルーティングがなかなか進まなかったり、組織内でチームビルディングが上手くいかなかったりする人が読むとヒントがたくさんあると思います!
仲間と何かやりたくなりました!
以上、書評でしたっ