コミュニケーション

「してもらう」のか「してあげる」のか。活躍できる人材はどっち?

2018年10月4日

モノゴトに取り組む姿勢として、「してもらう」立場なのか「してあげる」立場なのか。

この2つの違いで人生に対する取り組み方が決定的に違います。

「してもらう」立場の人は、足りないところに目がいって不満を言います。

「してあげる」立場の人は、足りないところをどうにかしようと取り組みます。

この違いについて今回は深掘りします。

「してもらう」立場

生まれてからある程度成長するまでは、「してもらう」ことが多いと思います。

生まれた時は全くの無防備なので、親からの愛情を一身に受けて育ちます。

自分のできることが少ないので、周りからのサポートが十分に受けられます。

これはあるべき姿なのですが、これをいつまでも続けていると弊害が出てきます。

「してもらう」人の傾向として、足りないところに目がいって不平や不満を言います。

税金をもっと下げて欲しい、福利厚生を手厚くして欲しい、給料をもっと上げて欲しい、

主張することは大切ですが、世の中の基本法則の1つは等価交換。

100円の価値がある水に対して、100円を支払う。

差し出すものと受け取るものが一致しているから交換が成立します。

「してもらう」立場の人は、差し出す前に受け取る方を大きくしようとします。

給料を上げて欲しいの前に、組織に相応の貢献ができているのか。

間接費用や社会保障費などを考えると、給料の3倍ぐらいは稼がないと会社としては赤字になってしまいます。給料が30万円ぐらいの人は、月に100万円ぐらいは稼いでいるか。

税金を下げて欲しいの前に、国がどれだけ借金を抱えているかを知る必要があります。

プライマリーバランスを考えた場合、明らかに今はマイナス側によっています。

それを無視して、税金を下げると増々負債が膨らんで日本国自体が立ち行かなくなります。

「してもらう」立場の人はが見ている視点は自分視点だけの場合が多くて、全体を良くしようという発想が弱いです。

「してあげる」立場

自分のいる立場から少し視座を上げると見える世界が一変します。

新入社員が新入社員の立場で仕事をすると新入社員程度の仕事をします。

けれども、その新入社員が3年目の社員の立場をイメージして仕事をすると動き方が変わってきますよね。

「サラリーマン金太郎」という漫画を読んだことがある人はイメージがしやすいと思います。

主人公の金太郎が言ったセリフが、

サラリーマンって部品人間になりやすいじゃないですか…

会社のシステムがそうなってるんですけど…

でもね、一サラリーマンの立場でも会社の全体を把握しておくべきですよ

会社の一部の部品でもいいんだけど全体を知っていればね

自分が何のための部品かはっきり分かるし、やる仕事にも力が入ると思うんですよ

引用:サラリーマン金太郎

平社員だった金太郎が言ったセリフです。

一介の平社員だったにも関わらず、会社全体を把握しようとする姿勢。

金太郎は暴走族上がりで、周囲からすると出遅れた存在でしたが、結果としては社長になって組織になくてはならい存在になります。

「してあげる」立場の人は、与えられた仕事に加えてプラスアルファのところに目がいきます。

「してもらう」立場の人は、例えば福利厚生についても、もっと手厚くして欲しいといった要求だけ出します。

経営層からすると社員のために福利厚生は手厚くしたしたいと思うのは当然ですが、経営状態的にそうできない局面なのです。

だったら、「してあげる」立場の人は、「どうやったら福利厚生が良くなるか?」「どうやったら福利厚生が良くなるぐらい売上を立てることができるか?」といったように主体的動きます。

社会や組織が欲しいのは「してあげる人」

当然ですが、要求するばかりの人よりも貢献する人のほうが組織としては必要とされる人材になります。

ビジネスをしていると課題は山積みです。

その山積みになっている課題を解決した先にお客さんに貢献できるサービスや商品があります。

解決するべき課題に取り組む時に、能動的なのか受動的なのか。

自分から積極的に課題解決しようとするのか、解決するための仕事を与えられるのか。

それはつまり、「してあげる人」なのか、「してもらう人」なのか。

「してあげる人」のほうが組織として必要ですよね。

まとめ

今回は、「してもらう」のか「してあげる」のかを深掘りしました。

「してもらう」立場の人は、足りないところに目がいって不満を言います。

「してあげる」立場の人は、足りないところをどうにかしようと取り組みます。

どこでも活躍できるのは、「してあげる」立場の人です。

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