アメリカの読書時間の調査によると、20代、30代のビジネスマンは1ヶ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3,000万円の人は平均9.88冊の本を読むとのこと。その差は約38倍。
読書と収入には相関関係があります。
読書はしないよりもしたほうがいいですが、読んでから2, 3日経って振り返ってみると内容を忘れてしまっている経験をしたことってないですか?
せっかく時間かけて読んだのに中身を忘れてしまうのはもったいないですよね。
今回はそうならないために、読んだ本をしっかりと吸収するための事前準備を紹介します。
大きめのしおりを準備
本を読んでいると途中で読むこと自体が目的になってしまったりすることがあります。
そうならないために、あらかじめ本を読む目的を書いておくのがオススメ。
しおりであれば本を読むたびに目にするので、しおりに書いておくのがいいでしょう。
しおりを目にするたびにその本を読む理由を振り返ることができます。
しおりとして、メモ用紙でも何でもいいので、文字が書けるぐらいの大きさの紙を用意します。
読む目的を事前にしおりに書いておくことで、途中でどうして本を読むのかわからないといった迷子状態を防ぐことができます。
また、面倒くさくなって途中で読むのを諦めることを防ぐ効果もあります。
どうして興味がわいたかを書く
その本を読んでみようと思ったきっかけを書いてください。
何かしら自分に課題があってその本を取ったずです。
部下のマネージメントに課題を感じていたり、セールスのスキルをもっと磨きたいと思っていたり。
読書をすると何かしら得られるものがあります。
そのためにも、まずは現状把握が大切です。
しかし漫然と本を読むよりも、自分の課題を解決するためのヒントを探すといった感じの明確な意図を持って読んだほうが吸収率が高まります。
自分は今は何が課題なのか。その現状を把握するためにも、どうして興味がわいたかを書きます。
その本を読むことで何が得られるかを書く
そのあとに、本を読んだあとの未来を書きます。
読むことで何が得られて自分がどういった状態になっているか。
難しい本であったり分厚い本だと、途中で挫折してしまうことがあります。
そうならないためにも、本を読んだ報酬として何が得られるかを書いておきます。
目次をクイズ形式で読む
目次の読み方を工夫すると読後の理解度が高まります。
ついつい目次を読み飛ばして本編を読んでしまいがちですが、まずは目次を読みましょう。
目次はその本の全体像を見せてくれます。
例えば、旅行をする場合、まずは地図を広げてルートを決めるなどの全体像を把握するところから始めると思います。
それと同じで全体像を把握しているほうが読書においても途中で道に迷うことがなくなります。
部分を見ながら全体像を把握するよりも、全体を把握してから部分を見ていったほうがスムーズに理解ができますよね。
目次から内容を予想する
目次を読んで、そこに何が書かれているかを予想します。
どうして予想をするかというと、意外性があったほうが記憶に残りやすいから。
過去の体験を振り返ってみても、順調にモノゴトが進んだときよりも、何かしらトラブルが発生したときのほうが記憶に残っていると思います。
本をそのまま読むとスーッと流れてしまいます。本を読んでしばらく経って振り返ってみると内容をほとんど忘れていることも。
事前に予想を立てて、その立てた予想が裏切られると記憶に残りやすくなります。
全部読む必要はない
目次から内容を予想した場合、予想通りの内容が書かれていることがあります。
その場合は、どんどん読み飛ばしてしまうことをオススメします。
なぜかというと、本の中で重要なことは全体の10%程度。
しかも、類似の本を読んでいたりして、読んだあとにその本を振り返ってみると、既に知っていることしか書かれていなかったということもあります。
そうなると読むのに使った時間は無駄になることに。
そうならないために、そのパートの最初のほうを読んでみて、立てた予想と同じようなことが書かれていたら読み飛ばしてしまったほうが時間を節約できます。
読み飛ばすことがもったいないと感じる人がいるかもしれませんが、自分の命の時間と1,500円の本とを天秤に掛けた場合、命のほうが大切なのは間違いありません。
結果的に無駄になってしまうのであれば、その時間を別の本を読むために使ったほうが有意義ですよね。
まとめ
本は読んだほうがいいですが、せっかく読んだ本の内容を忘れてしまうのはもったいないですよね。
そうならないために、読んだ本の内容をしっかりと吸収する方法を今回は紹介しました。
本は自分の課題を解決するための情報の宝庫。
そこから自分に役立つエッセンスを吸収していくことで、目の前の景色がどんどん変わっていくためのヒントが得られます。
ぜひ今回の方法を一度試してみてください。